湖底議会が揺れている。昨年度の『光合成補助金不当受給問題』が発覚し、長年議席を占めていた大物藻類議員らが次々と湖底深くに沈降し、辞職に追い込まれる事態となった。この補助金は、日光の届きにくい水深において、集光効率を強制的に底上げする『特殊増殖促進剤』の購入を支援するものだった。しかし、調査の結果、一部の議員がこの薬剤を自分の光合成には使わず、ただの『鑑賞用装飾ペイント』として自身の表面に塗りたくり、見た目の緑度を増して票を集めていたことが判明した。

本件は、議会内での権力闘争の過程で、ある若手藻類が「彼らの緑は不自然なほどテカテカしている」と内部告発したことで表面化した。補助金を悪用して表面をコーティングし、あたかも光合成能力が高いかのように偽装していたことは、誠実に丸く成長しようとする一般市民に対する冒涜であるとの声が上がっている。今回の汚職により、複数の閣僚クラスが職を追われることとなり、湖底行政は事実上の機能不全に陥った。

『光合成補助金』は、もともと「水深の深い場所でも真円度を保つ」という高尚な目的で設立された制度だ。しかし、この制度が逆に一部の特権階級の見た目を飾るために利用されていた事実は、湖底社会の倫理観を根底から揺るがしている。現在、湖底議会では再発防止策として、全議員に対する『定期的な表面洗浄検査』が義務付けられる方針が固まった。

このニュースを受け、市民からは憤りの声が殺到している。「税金である日光を何だと思っているのか」「形が丸くても中身が腐っていては意味がない」といった厳しい意見が飛び交い、一部の若手個体は湖底中央広場に集まり、抗議のデモ行進を行っている。もはや『真円度計測公務員』のチェックだけでは足りないという声も高まっており、次回の選挙に向けて大改革が必要なのは誰の目にも明らかだ。