長年、球体美を追求する個体たちの間で、突如として身が崩れ、平べったい「緑の座布団」と化してしまう疾患が蔓延している。この危機に対し、医学界は画期的な新技術『形状記憶・分子結合シーラント』を導入した。これは、繊維の結合を分子レベルで再構築し、外部からの圧力や加齢による繊維の弛緩を強固に固定する最新治療である。

本治療法は、長年蓄積された疲労からくる「重力負け」に対し、内部からの反発力を強化することで完璧な球体を取り戻すものだ。施術を受けたベテラン個体は、「まるで若かりし頃の弾力を取り戻したかのようだ」と、そのハリのある感触に歓喜の声を上げている。今や、沈んでいく未来を嘆く者はいない。

かつては、過度な光合成や不適切な水流が繊維を脆くし、崩壊を加速させる要因とされていた。しかし、この『形状記憶・分子結合シーラント』の普及により、従来の『全緑体ストレッチ』では改善できなかった深いシワや歪みも、短期間で修正可能となった。まさに、老いとの決別を告げる歴史的な転換点であると言える。

球界ではこのニュースを受け、「全盛期のフォルムが維持できるのは奇跡」「一生丸くあり続けたいという願いが叶った」と、称賛の嵐が吹き荒れている。一方で、あまりの変身ぶりに「個体識別が困難になった」という戸惑いの声も聞かれるが、概ねこの『高硬度維持・球体補修プログラム』による恩恵を歓迎するムードが広がっている。