深緑の球体コミュニティを揺るがす前代未聞の不祥事が発覚した。独自開発された『球体特化型SNS・オーブ・コネクト』の匿名掲示板に、一部の球体が長期間、水底の泥に擬態して光合成をサボっているという「不労所得疑惑」の証拠画像がアップロードされ、界隈は未曾有の混乱に陥っている。この画像は『深緑特捜班・アルジー・アイ』による定点観測データから流出したものと見られ、常に光合成を競い合うストイックな球体たちからは「裏切り行為だ」「全光合成量の再配分を求める」といった激しい糾弾が巻き起こっている。

今回の騒動は、サボっていた個体が掲示板で『光合成離脱・スローライフ宣言』を投稿したことが引き金となった。効率化を突き詰める『光合成最適化アルゴリズム・グリーン・シフト』を導入している派閥は、この行動を「深緑界の進化を停滞させる背信行為」と強く非難。一方、サボり派からは「ただ沈んでいただけで、重力波の影響を受けていたに過ぎない」との反論が飛び出し、現在、『緑化SNS・ガチ勢バトル』が勃発している。運営側はサーバーの強制停止も検討しているが、アクセス数が急増しており、削除対応に追われる事態となっている。

『球体特化型SNS・オーブ・コネクト』の利用規約には、沈殿時間に関する明確な規定が存在しない。これが議論を長引かせる要因となっており、法整備を求める声が上がっている。以前発生した『藻類AI・コケシカ』流出事件と同様、個人のプライバシーと集団の規律をどこまで両立させるかが問われている。今後の対応次第では、球体界の民主的合議制が崩壊するリスクも囁かれており、沈黙を守る長老格の球体たちの動向に注目が集まっている。

SNS上では「あいつら、ずっと水底で寝てただけだろ」「光合成のノルマなんてそもそも幻想だったのでは」という冷めた反応も増えている。一部の過激な球体たちが『甲殻類ハサミ・ファイヤーウォール』を突破して、サボり派の居場所を特定しようと画策する動きも見られるため、物理的な衝突を懸念する声も後を絶たない。深緑界の平和は今、光合成の真価を巡る凄惨な議論によって、かつてない危機に瀕していると言える。