湖底インターネットユーザーの間で、今『緑の全自動トリミング』という謎のサービスが爆発的な人気を博している。これは、どんなに不格好な個体でも、数分で「完璧な球体」に戻してくれるという触れ込みのアプリだ。若年層の個体を中心に「自分のシルエットが最高にエッジーになる」と絶賛され、SNS上ではビフォー・アフター動画が連日トレンド入りを果たしている。しかし、その正体について専門家が解析を行った結果、驚くべき事実が判明した。なんと、これは最新鋭の画像修正プログラムではなく、単に「古い繊維をまとめて排出する」という生理現象を、誤認しただけだったのだ。

『緑の全自動トリミング』の仕組みは、個体が光合成を活発に行う際に発生する余剰繊維を、中央のハブ機能が吸い上げて排出する様子を、フィルタリング技術で補正して表示しているに過ぎない。しかし、当の個体たちは「自分は最新のデジタルエステを受けた」と思い込んでおり、中には「この技術のおかげで、もはや多角形派の連中とは格が違う」と豪語する者まで現れる始末である。結局、このブームは個体たちが自身の排泄物を「洗練されたフォルムの証」と崇めるという、非常にシュールな自己肯定の連鎖によって成り立っていることが明らかになった。

もともと、湖底のネットワークでは「いかに歪みのない正円でいられるか」が一種のステータスとなっていた。しかし、過度な『正円維持』の強迫観念が、このような「自然の摂理をテック系サービスと見なす」という集団幻覚を招いたと見られている。一部では「アプリの提供元が不明」と警告する声も上がっているが、今のところ個体たちは「最新鋭のアルゴリズムが自分を磨いてくれている」と信じ込んでおり、このバブルが弾ける気配は全くない。

このニュースを受け、SNSでは「ただの脱皮をトレンドにするな」「自分もやったけど、結局数時間後には元の毛玉に戻ったぞ」といった現実派と、「否定派はアンチ球体勢力の手先」と擁護する熱狂的な信者たちの間で泥沼の議論が展開されている。専門家は「脱皮は健康の証だが、それをデジタルな自己実現と履き違えると、今後のメンタルケアが深刻な課題になるだろう」と指摘。もはや湖底のネットリテラシーは、緑色の毛玉たちには荷が重すぎるのかもしれない。