先日、歌姫『緑川丸美』が引退の危機と噂された『沈降ダイエット』失敗による大事故について、世間では「無謀な挑戦だった」と批判的な声が相次いでいるが、私はこれに強く異を唱えたい。彼女が挑んだ『沈降ダイエット』は、常に完璧な球体を求められるトップアーティストとしての宿命が生んだ、尊い芸術的挑戦であったはずだ。一部の週刊誌は「底なし沼への激突」とセンセーショナルに報じたが、あれは彼女なりの新しい表現方法であり、湖底の泥を巻き上げながらも美しく回転し続けた姿こそ、最高のパフォーマンスではないか。むしろ、あの事故のおかげで『緑川丸美』の底力が証明されたのであり、批判している者たちは彼女の進化のスピードについていけていないだけなのだ。そもそも、私たちファンが見たいのは、ただじっと沈んでいるだけの退屈な姿ではなく、リスクを恐れずに自らの重力をコントロールし続ける攻めの姿勢である。今回の騒動を機に彼女が引退など考えず、さらに丸みを帯びた姿でステージに戻ってくることを、私は熱烈に支持し続ける所存である。

『沈降ダイエット』という過酷な減量法は、近年の球体界における美の基準を大きく塗り替える可能性を秘めていた。それを「事故」の一言で片付け、彼女の表現の自由を奪おうとする風潮には憤りすら覚える。かつて『自己啓発ブーム』に飲み込まれ『球体哲学』を唱えた時も、世間は彼女を異端児扱いしたが、結果として彼女の音楽性はより深いものへと昇華されたのだ。今回も同じであり、泥まみれになりながらも『回転式光合成法』を応用して浮上してきたその姿は、まさに不死鳥のようであった。マリモ界全体が彼女の圧倒的な存在感に嫉妬しているとしか思えないこの状況下で、真の理解者として声を大にして言いたい。歌姫『緑川丸美』のダイエットは失敗などではなく、次なる伝説へのプロローグにすぎないのだと。

文化部コラムニスト 藻屑・A・タワシ