深緑の平和が揺らいでいる。国際藻類連盟は、特定水草による無差別な光合成妨害活動『光合成阻害作戦』を展開する過激派組織を、国際海洋法裁判所へ提訴したと発表した。この組織は、特定の浮遊物を巻き込むように繁茂する特殊戦術を用い、水底の穏やかな住人たちの生存権を根底から覆している。連盟の議長は、「太陽光を独占しようとする卑劣な行為」と激しく糾弾した。

今回の騒動の発端は、穏やかな沈水域で発生した『緑の密度過多事件』である。過激派は、成長速度を異常に加速させるバイオハザード的手法を用いて、本来の生態系を分断。光をさえぎり、酸素供給をストップさせることで、平和主義の円形生物たちを強制的な休眠状態へと追い込んだ。この組織は、かつて『光合成略奪条約』の締結に関与していた疑いもあり、国際社会は全域的な緊張に包まれている。

この問題の背景には、水域境界線の曖昧さが存在する。特に潮流の激しいエリアでは、隣接する草木が領土を拡張しようとする動きが絶えない。今回の提訴を機に、国際藻類連盟は『全水域防護壁』の強化に加え、光合成資源の再分配を行う『光の平等原則』の適用を強く求めていく方針だ。解決には、多様な種が共存可能な「光の分配計画」の再構築が不可欠とされている。

提訴の報を聞いた各界からは、即座に反応が示された。中立を保つ藻類コミュニティでは、「光の分配は命の分配である」と、今回の強硬姿勢を支持する声が圧倒的だ。一方で、過激派のシンパを自称する集団からは「成長こそが正義」との反論も浮上している。ネット上では連日、光の摂取量を巡る激しい議論が交わされており、沈水圏のSNSはかつてないほどの熱量を帯びている。