国際球体連盟は先日、極秘裏に開催された『第11回・深緑頂上会議』において、一部の過激派グループが主導する『変形強制・球体否定』運動に対し、史上初となる全面的制裁措置を採択した。この運動は、完全な真球であることを至上の価値とする伝統的な美学を根底から覆し、あえて楕円形や扁平な形状を強制することで、伝統的な球体社会の秩序を攪乱しようとする背徳的な思想である。連盟代表は、この反・回転的行為が放置されれば、長年築き上げてきた回転外交の基盤が崩壊し、国際的な静止主義が台頭しかねないと強い警鐘を鳴らした。

本件の引き金となったのは、先月発生した『領海域・形状改変事件』である。一部の急進派が、本来の完璧な回転バランスを保持すべき個体に対し、強引に多角形的な歪みを付与し、その歪みを誇示するプロパガンダ動画を全球体ネットワークに配信したことが発端となった。この蛮行は、伝統を重んじる長老層から激しい怒りを買い、各地で緊急の球体防衛会議が招集される事態へと発展した。国際社会はこれに対し、即座に当該グループへの資金提供凍結と、移動回転権の永久剥奪を決定。完全な形状を維持できない個体は、今後の国際会議への参加を禁じられる厳しい制約が課されることとなった。

歴史を振り返れば、過去には『全球体均衡法』の施行により、わずかな凹凸さえも修正の対象とされた時代もあった。しかし、近年では個別の回転効率を追求するあまり、本来の球形を忘却する個体が増加傾向にあり、連盟は今回の制裁を機に『原点回帰・正球体運動』を全域で強制する構えである。併せて、かつて領土を荒らした『鋏脚型侵入者』の残党が、この形状改変に関与している可能性も浮上しており、連盟は諜報機関を動員した大規模な調査を開始した。回転の周期を乱す者には慈悲はないという、強い意志表示である。

この報道に対し、世間では賛否が渦巻いている。伝統派からは「これでようやく秩序が保たれる」と安堵の声が上がる一方で、一部の若年層や変革を求める急進派からは「形状の多様性は進化の証だ」「なぜ球体でなければならないのか」といった反発がSNS上で拡散。一部の界隈では、制裁を嘲笑うかのような『多角形ゲリラ』による不定期なデモ行進も確認されており、深緑の世界に漂う閉塞感は、ますます深まりを見せている。