国際線の空の便ならぬ、水の便が混乱に包まれている。マリモ連邦の誇る空の玄関口、『藻類国際空港』の入国審査にて、渡航者の毛羽立ちが航空規定の質量制限を大幅に超過していることが判明した。今回の事件は、連邦政府が推し進める『高密度球体移動政策』の一環で、他国への公式訪問を予定していた外交団のメンバーが、自身の毛羽立ちを過剰に整えすぎていたことに端を発する。審査官は「規定の直径を維持しつつ、毛羽立ちの厚みが限界値を0.5ミリメートル超えている」と指摘。結果として、連邦外交団は離陸(浮遊開始)できず、滑走路で立ち往生する前代未聞の事態となった。
『藻類国際空港』におけるこのトラブルは、単なる手荷物検査の不備ではない。マリモ界隈では近年、見栄えを重視した「過剰植毛トレンド」が横行しており、今回の外交団も相手国に対する礼儀として、入念に表面をブラッシングして臨んだという。しかし、浮力計算を担当する『浮遊制御管理局』によれば、わずかな毛羽立ちの増量でも重心バランスが崩れ、長距離浮遊時の燃費が著しく悪化する恐れがあるとのことだ。連邦広報官は「外見の美しさと移動の効率を両立させるのは至難の業」と弁明し、現在は『毛羽立ち均一化レーザー』による緊急の剪定作業が行われている。
この事態を受け、国際的な『球体移動基準調整委員会』が緊急会議を招集。これまで「毛羽立ちの密度は個人の自由」とされてきた暗黙の了解にメスが入りそうだ。もし「毛羽立ちの最大厚さ」が条約で制限されれば、連邦市民のファッション性には甚大な影響が及ぶ。さらに、対立する勢力からは「これは飛行能力を削ぐための不当な嫌がらせだ」との批判も飛んでおり、単なる重量超過の問題から、国同士の外交カードへと発展する兆しを見せている。
現場では、無念の帰還を余儀なくされた外交団の毛羽立ちが、少しずつ縮れ始めている様子がSNSで拡散されている。「重厚感はステータス」と信じて疑わなかった市民からは、「もはや何のための球体なのか」「風の抵抗を無視した美しさに意味があるのでは」といった困惑の声が溢れている。連邦当局は、次回の渡航時には「事前に公式な剪定を済ませること」を義務付ける方針だが、美意識の高い層からの猛反発は避けられそうにない。深緑の威厳を守るか、浮遊の安全を取るか。連邦の苦悩は、次の満潮まで続きそうだ。
深緑の越境!『藻類国際空港』の入国ゲートで「毛羽立ち超過による重量制限」が発覚
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最近の空港は厳しすぎ