マリモ連邦、『緑球居住区』での第1回宇宙光合成サミット開催を発表――月面特有の低重力下で発生する「浮遊型・毛羽立ち不良問題」の解消へ向けた緊急条約締結へ
マリモ連邦政府は、月面の『緑球居住区』において史上初となる『第1回宇宙光合成サミット』を開催すると正式に発表した。今回の国際会議は、月面特有の低重力環境下で観測されている、球体表面の糸状体が異常伸長し全体の重心バランスが崩壊する『浮遊型・毛羽立ち不良問題』の国際的な解決を目的としている。これまでの入植計画では、微小重力による浮遊感からリラックス状態が続き、予定されていた代謝効率の維持が困難になるケースが相次いで報告されていた。連邦の最高指導部は、この事態を「全緑球体の存亡を揺るがす深刻な生態学的危機」と断じ、月面全土の居住区において緊急の『光合成ゼロ予算案』を一時凍結。『深層水・質量転移プロジェクト』を通じて地球の阿寒湖から直接輸送される予定だった高密度沈殿成分を、宇宙輸送船団『緑球丸』を用いて迅速に各ドームへ配備する方針を固めた。さらに、今回のサミットでは宿敵である『鋏脚甲殻同盟』側からも、意外な形でオブザーバー参加の打診が届いているという。両者は長きにわたり『深層防衛・絶対球体防護壁』の構築をめぐって水面下で激しい摩擦を続けてきたが、宇宙空間における過酷な放射線と無重力状態という共通の脅威を前に、一時的な停戦と技術協力の可能性が浮上している。会議の議長を務める外務担当の高等緑藻官は、「我々が宇宙空間でいかに美しく、かつ完璧な球体を維持できるか、その歴史的転換点が今まさに訪れている。どのような毛並みであれ、全宇宙の同志が一つになってこの危機を乗り越えなければならない」と力強く声明を述べた。サミットの期間中には、月面特有の環境下における『藻類流動通信網』の接続テストも同時に実施される予定であり、世界中の研究者や一般住民の間で大きな期待と緊張感が入り混じっている。背景には、かつての『全天候型沈殿外交』から宇宙進出へと舵を切った急速な政策のシフトがあり、限られた予算と光合成の効率化を両立させるための苦渋の決断が続けられている。世間の反応としては、居住区の住民から「本当にきれいな球体を保てるのか不安だ」という声が上がる一方で、「宇宙でも我が国の美意識を示してやろう」といった前向きな意見も多数寄せられており、今後の議論の行方に全宇宙の注目が集まっている。
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