マリモ連邦は本日、月の裏側で極秘裏に進めていた巨大マリモ育成計画『ルナ・スフィア・プロジェクト』を突如として凍結すると発表しました。当初、連邦は月面の微小重力を利用することで、地上では不可能なサイズへの成長を見込んでいましたが、実験体となったマリモたちが想定を遥かに超えて肥大化し、月の静寂を揺るがすほどの振動を観測したことが中止の引き金となりました。現地調査の結果、マリモたちは月面の塵を栄養源に変える独自の進化を遂げており、一部の個体は『重力反転バイブレーション』を発現させるまでに至っていました。
この驚異的な事態に、連邦議会は「月が緑色の巨大ボールになるのは美学に反する」との声明を発表しました。月の引力がマリモの自転速度と共鳴したことで、月面そのものが一つの巨大な球体生物のように脈動し始めたことも、観測データから明らかになっています。地球側の潮汐力にまで影響を及ぼしかねないこの事態に、連邦は速やかに撤退を決断。現在は月面に取り残された巨大マリモたちに対し、特製の『鎮静用・低速回転ドローン』を投入し、成長速度を強制的に抑制する措置が取られています。
今回の凍結は、かねてより宇宙開発に消極的だった『月面侵食反対派』からの突き上げが大きかったとされています。また、月面に適応したマリモが放出した微細な胞子が地球の成層圏に達し、オーロラの一部が緑色に染まる現象が確認されています。物理学界ではこれを『浮遊緑化現象』と呼び、光合成の効率が理論値の倍以上になっていると推測しています。今後は宇宙空間での成長実験については、火星の衛星軌道上など、より重力の影響が予測しやすい場所へ拠点を移す議論が進められています。
今回の発表を受け、各方面からは驚きと安堵の声が上がっています。「月が丸くなるのは可愛いが、巨大化しすぎると地球に落っこちてくるのでは」と恐怖を覚える市民もいれば、「宇宙の神秘としてそのまま放置すべき」という熱狂的なファンも存在します。一方で、連邦の科学顧問は「彼らはただ回りたかっただけかもしれない」と擁護し、今回の措置を「あくまで一時的なクールダウン期間」と説明しました。SNS上では、月面から撮影された緑色の脈動する光の動画が拡散され、トレンド入りするなど、世界中の注目を集めています。
マリモ連邦、月面での『宇宙重力光合成』による巨大化計画を凍結
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