藻類ファン待望の戦略シミュレーション『光合成タクティクス:緑の聖戦』において、これまで鉄壁の戦術とされてきた「不動の光合成」が、最新パッチによって完全否定される事態が発生した。これまでプレイヤーの間では、いかに動かずエネルギーを蓄積し続けるかを競う「静止メタ」が主流であったが、新キャラ『超高速鞭毛ユニット』の登場により、盤上のマリモたちが物理演算を無視したドリフト走行で敵の光を遮断するという、極めてアグレッシブな環境へと変貌を遂げている。

このアップデートは、開発元である『藻類工学スタジオ』が、一部のトッププレイヤーによる「3日間ずっと同じ場所で光合成を続ける」という配信を見て、「ゲームとして動かなさすぎる」と判断したことに端を発する。実装された『潮流加速システム』により、マリモには常時移動の強制力が働くようになり、静止し続けると栄養値が減少する仕様となった。これには古参の待機勢から「これはもはや球体によるレースゲームだ」との嘆きが聞こえる一方、新規層からは「ようやく泥仕合から脱却できた」と歓喜の声が上がっている。

『光合成タクティクス:緑の聖戦』は、プレイヤーが自慢の球体密度を調整し、日光の照射位置を巡って覇を競うオンライン対戦タイトル。今までは日光が当たるポジションを確保した者が勝つ「椅子取りゲーム」の側面が強かったが、今回の物理演算修正で、日光を浴びながら高速回転して他者を弾き飛ばす「遠心分離アタック」がメタの頂点に躍り出た。

一部の識者は、この変化を「光合成の文明開化」と呼んでいる。静止して成長を待つ時代は終わり、これからは時速60回転で水流を切り裂く、極めてスポーティーな育成が求められる時代が到来したようだ。次回の国際大会『第1回・球体ドリフト選手権』では、どれだけ激しく動き回りつつ効率的に日光を吸収できるかが、勝敗を分かつ鍵となるだろう。