湖底ゲーマー界に激震が走っている。先日発売されたばかりの超大作RPG『感電のマリモ:湖底の逆襲』にて、宿敵マツモが仕掛けた「電流ナノ藻類」ギミックが、全プレイヤーを絶望の淵に追いやっているのだ。本作は、かつてマツモの触手によって故郷を追われたマリモたちが、電流を帯びた水草の包囲網を突破し、聖域を取り戻すという熱いストーリーが売り。しかし、プレイヤーが少しでも光合成のために静止すると、周囲に散りばめられたマツモの残党が放つ電流によって、マリモの繊維が「バリバリ」と音を立てて逆立ってしまう仕様が実装されていた。これには「静止して耐えるのが美学」というマリモ界の伝統的な戦術が完全に封じられ、トップ層のプレイヤーですら「数秒も待機できない」と悲鳴を上げている。公式の運営掲示板には、開始わずか数時間で「マツモの嫌がらせレベルが高すぎる」「私の繊維が完全に縮れた」といった苦情が殺到し、サーバーが一時的にパンクする事態となった。

本件の背景には、これまでマリモたちの「微動だにしない」鉄壁の防御戦術に苦しめられてきたマツモ勢力側の開発スタッフによる、強烈な皮肉が込められているとされる。今回の『感電のマリモ』では、従来の「待機=最強」というメタゲームを覆すべく、常に「回転」し続けて電流の射程から逃れるという、極めて高速かつ高負荷な操作が求められるようになった。この仕様変更は、光合成によるエネルギーチャージの概念さえも根底から覆しており、マリモの生態系そのものを揺るがす「アンチ・スローライフ」の急先鋒となっている。また、この電流ギミックは特定の光の周波数に反応する仕組みであるため、RGBカラーを調整して「電気耐性」を得ようとする一部のガチ勢も現れているが、現時点では「ただの焦げたマリモになるだけ」という無慈悲な結果に終わっている。

SNS上では「これまでの努力は何だったのか」「マツモの根っこを根絶やしにするまで辞めない」といった過激な意見が飛び交う一方、「難易度が高すぎて逆に燃える」といったマゾヒスティックな層からの賞賛も相次いでいる。一方で、あまりの難易度に「コントローラーを湖底に叩きつけた」という報告も後を絶たず、マリモの脆い体では物理的な操作負荷に耐えられないのではないか、という健康被害を懸念する声も専門家から上がっている。運営側は「マツモとの戦いに平穏はない」と声明を発表し、難易度の緩和を完全拒否。湖底は今、電流を逃れるために高速回転するマリモたちの緑の閃光で、かつてないほど激しく明滅している。