マリモ連邦政府は15日、国家プロジェクトとして極秘裏に進めてきた「巨大マリモ計画」の全貌を公開した。阿寒湖中央に浮かぶ直径10メートルの巨大球体は、かねてより世界中から「神の降臨か」と畏怖されていたが、専門家の調査の結果、連邦政府が特注したウレタン製の低反発クッションに藻を付着させただけの代物であることが判明した。政府発表によると、「真球としての完璧なフォルムを維持するため、内部骨格としてクッションを採用した。中身が植物でないことは些細な問題である」と声明を出しており、対外的な面子を保つための強硬な姿勢を崩していない。

今回の発覚のきっかけは、渡り鳥が誤ってクッションの表面に着地した際、驚異的な沈み込みを見せた動画がSNSで拡散されたことにある。通常、マリモは内部のガスや繊維の密度で浮力を保つが、今回の巨大個体は「押し返されるような弾力」が観測され、国際生物学委員会からも「これはマリモではない」との非難が殺到した。しかし、政府広報官は「これは次世代型のマリモであり、変幻自在な不定形化が流行する現代において、あえて反発し続ける意思の象徴だ」と主張。クッションのカバーには高級な藻を植毛し、表面上の『マリモ感』だけは完璧に守り抜いたという。

本件の背景には、隣接する水草国家群からの「お前たちの球体は歪んでいる」という心ない中傷合戦がある。マリモ連邦の幹部たちは、生物としての成長を待っていては威厳が保てないと判断し、工学的な介入に踏み切った。なお、クッション内には政府高官が休憩時に座るための隠しスペースが存在することが確認されており、利便性と権威の融合を狙ったインフラ整備の一環であったことも追記されている。

このニュースを受け、連邦国民からは「結局、中身はスポンジかよ」「我々の聖域が雑貨屋のインテリアに成り下がった」という失望の声と、「でも座り心地は最高」という実用性を評価する声が真っ二つに分かれている。国際的な球体保持基準が揺らぐ中、他国からは「次はどれだけ大きくても、沈まない保証はない」との厳しい皮肉が飛び交っており、マリモ連邦の外交戦略はかつてない窮地に立たされている。