阿寒湖の静かな湖底に、未曾有のパニックが広がっている。これまで穏やかな隣人だった水草の一種「マツモ」が、突如として変異的な成長を見せ、周囲のマリモを絡め取る「抱きつき拘束」を敢行しているのだ。被害に遭ったマリモたちは、美しい球体を損なわれ、まるで「糸まき」のような無惨な姿に変貌させられている。目撃情報によれば、マツモは夜間にこそりと触手を伸ばし、眠っているマリモを狙って強引に巻き付くという狡猾な手口を使っているようだ。この異常事態を受け、球体防衛軍は「マツモとの距離を2メートル保て」と緊急勧告を発令する事態となっている。
もともと阿寒湖においてマツモは、日陰を好む大人しい植物として認知されていた。しかし近年の湖底水温の上昇と、マリモたちの過激なダンスによる振動がマツモを刺激したのではないかと推測されている。マツモは光合成の効率を最大化するため、自身の周囲にある「丸い物体」をアンカーとして利用し、湖流に流されないように固定していると見られる。マリモ側にとっては生命の危機であり、球体の均衡を崩されることはアイデンティティの喪失に等しい。マリモ界の長老は「我々の丸みは侵略のための足場ではない」と憤り、物理的な拒絶反応として、マリモ自身が高速回転して振り払う『遠心分離回避術』の訓練を全住民に命じた。
この報道を受け、SNS上では「推しマリモが糸まきにされた」との悲痛な叫びが相次いでいる。一方で「これは自然界の新たな共生形態なのではないか」と主張する学派が現れ、湖底は学術的な論争の渦中にある。一部の過激なマリモは、対抗策として自身の表面をヌルヌルにする分泌液を大量放出し、マツモの吸着を物理的に防ぐという戦術をとっているようだ。しかし、その分泌液が原因で湖底がツルツルになり、歩行中のマリモがスリップ事故を起こすという二次被害も発生している。阿寒湖の平和は今、糸状の脅威とヌルヌルの床によって、かつてないほど揺らいでいると言えるだろう。
湖底の静かなる刺客『水草テロ』が発生!マツモによる『抱きつき拘束』に阿寒湖が悲鳴
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昨日の夜にマツモに絡まれて寝返り打てなくなった