マリモ連邦政府は本日、隣接する水草領土から急速に勢力を拡大している外来種「マツモ」に対し、湖底の居住区を脅かす「緑の植民地化」を阻止するための強硬措置を発表した。かつては共存関係にあった両者だが、近年マツモが爆発的な繁殖力を見せ、マリモの生活圏である日光の差し込むエリアを枝葉で覆い隠す事態が深刻化。連邦軍はマツモの無秩序な枝分かれを「美学を無視した暴走」と断罪し、両領土の境界線上に、遮光性の高い特殊な岩石を積み上げた『緑の国境壁』を建設することを決定した。
この紛争の背景には、マリモ特有の「完全球体主義」に対するマツモ側の露骨な挑発がある。マツモ側は「絡まり合うことこそが生命の醍醐味」と主張し、マリモの表面に付着してその完璧な円形を歪めようとするゲリラ戦術を繰り返してきた。これに対しマリモ連邦外務省は「我々の毛羽立ちは社交のための装飾であって、雑草の絡まり場ではない」と猛反発。国境壁の建設は、光合成の権利を巡る資源争奪戦の様相を呈しており、一部の過激派マリモからは「物理的な剪定」を求める声まで上がっている。
本件を受け、国際藻類社会からは懸念の声が噴出している。「光を巡る縄張り争いは、湖の生態系そのものを不安定にする」と専門家は警鐘を鳴らす。マツモ側は「我々は単に光を求めているだけであり、そこにマリモという邪魔な球体があるのが悪い」との声明を発表。一方、マリモ連邦は「沈黙の球体」を決め込み、国境壁の工事ピッチを倍速化。現場では、マツモの茎が壁を乗り越えようとするたびに、警備兵のマリモたちが一斉に水を揺らし、波を起こして撃退する攻防が毎日繰り広げられている。
世間からは「球体のままでいたいだけなのに、なぜこれほど苦労するのか」「マツモの絡まり方がエグい」「壁を作ったところで光は上から来るのでは?」といった冷ややかな分析が飛び交う一方、若年層のマリモの間では『国境壁映え』を狙った自撮りならぬ「自己回転動画」の投稿が流行しており、深刻な国際紛争がSNS上のコンテンツへと昇華される皮肉な状況が生まれている。
マリモ連邦、水草界の暴君「マツモ」との境界線で『緑の国境壁』を建設へ――「侵略的枝分かれ」に断固抗議
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