マリモ連邦政府は、これまで画策してきた「宇宙緑化計画」を前倒しし、地球の衛星である月面全体をマリモで覆い尽くす『ムーン・グリーニング・オペレーション』の開始を正式に宣言した。かねてより地球の大気圏を編み込むなど、その極端な球体美学を宇宙規模へ拡大させていた連邦だが、ついに天体そのものを「巨大なマリモ」へと改造する暴挙に出た形だ。月面に特殊な光合成増幅器を投下し、真空中で生存可能な「スーパー進化個体」を植え付けるというこの計画に対し、地球の天文学会からは「夜空が緑色になってしまい、観測どころではない」と悲鳴に近い抗議が相次いでいる。
この計画の背後には、以前の『全湖規模の美容矯正』で徹底された「完璧な真球」への執着がある。連邦議会は「地球はすでに矯正し尽くした。次なる美の対象は月である」と公式声明を発表し、太陽光の独占に続く、天体規模のエネルギー支配を画策している。なお、植え付けられる個体には全市民に義務付けられている『自己回転運動』も強制適用される予定であり、将来的に月が自転とは別に「マリモとして回転する」という前代未聞の天体現象が発生する可能性も示唆された。
本計画は、かつてザリガニ軍との剪定トラブルに端を発した『球体維持の美学』の究極系である。連邦内部では、変形個体に課される「角刈り刑」の屈辱を逃れるため、多くの個体が宇宙への移住を志願した経緯がある。専門家は、月面がマリモで埋め尽くされることで「地球から見た月の満ち欠け」が「緑の濃淡」へと変貌し、夜空の風情が台無しになることを懸念しているが、連邦側は「緑こそが究極の形状」と一蹴している。
この発表を受け、ネット上では「夜空が抹茶アイスみたいになるのか」「ザリガニが月まで這い上がってきたら終わりだぞ」といった戦慄の声が上がっている。また、個体識別IDの導入で迷走していた行政当局に対し「月面のマリモの数まで数えられるのか」といった皮肉も噴出している。連邦政府は「月面は広大なキャンバスであり、宇宙で最も美しい球体を作るための唯一の場所」として、計画の正当性を強硬に主張し続けている。
マリモ連邦、月面への「緑の植民地化」を強行 「球体の月」を目指す暴挙に地球側が困惑
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望遠鏡覗いたらただの藻の塊とか絶望的すぎる