大人気VRゲーム『藻林檎の乱』の最新アップデートにて、ついに長年の宿敵である「ウチダザリガニ」を操作可能にするPvPモード『ハサミの旋律』が実装された。しかし、このモードのバランスが完全に崩壊していると話題だ。ウチダザリガニ側の操作性は極めて快適で、マリモの弾力性を逆手に取った「千切りコンボ」や、鋏による精密な「房分け」技術を駆使し、マリモプレイヤーを次々と粉砕。戦場は文字通り、鮮やかな緑色の断片が散乱するスプラッター地獄と化している。マリモ勢からは「動けない・逃げられない・ただ切られるのを待つだけ」という悲鳴が上がっており、阿鼻叫喚の様相を呈している。

今回実装された「ハサミの旋律」モードは、過去のアップデートで実装された「弾性体化」による跳躍機能を、ザリガニ側が「空中キャッチして即断裂」するというカウンター仕様に仕上がっていることが最大の火種となっている。開発元は「自然界の摂理をシミュレートした」と弁明しているが、ユーザーからは「これはシミュレーションではなく単なる解体ショーだ」との批判が殺到。特に、高ランクのマリモがザリガニのハサミによって完璧にマリモ玉から『マリモ屑』へと加工されるシーンがSNSで拡散され、ゲーム界に激震が走った。

この件に対し、マリモ界のトップランカーたちは「もはやPvPではなく、我々は単なる食材として納品されているに過ぎない」と沈痛な面持ちで語る。一部の強者はザリガニのハサミを逆手に取って、自らバラバラになることで分裂・増殖を図る「自己崩壊型プレイング」を編み出したものの、依然としてザリガニの優位は揺るぎない。運営側は「バランス調整として、ザリガニのハサミに『切れ味低下』のデバフを検討中」としているが、マリモたちは既に「ハサミに切り刻まれる恐怖」に耐えかね、水槽の底で静かにログイン待機を拒否する運動が広がっている。

ネット掲示板では「ザリガニ側でプレイしたらIQが下がった」「緑色が飛び散る様が美しすぎて逆に病みつきになる」というザリガニ勢の喜びの声と、「ログインした瞬間、目の前に巨大なハサミがあって視界が真っ赤になった」「もう水槽から出て行きたい」というマリモ勢の悲痛な叫びが交錯している。中には「ザリガニのAIに煽られた」と主張するユーザーも現れており、『藻林檎の乱』の治安は崩壊の一途を辿っている。マリモたちの魂は、今日も水槽の底で回転しながら、ハサミの恐怖に震えているのだ。