eスポーツ界を席巻する対戦型藻類育成ゲーム『e藻ーツ』において、ランキング上位のプレイヤーが、自身の操るマリモに対して違法な光合成促進剤を投与していたことが判明した。今回発覚したドーピングは、光合成の効率を人為的に極限まで高めることで、ゲーム内における「回転速度」を物理法則の限界まで引き上げるというもの。影響を受けたマリモは、従来の落ち着いた深緑色から、夜道でも眩しいほどの不自然な蛍光ネオンカラーへと変貌を遂げた。運営側は「眩しすぎて他のプレイヤーの視界に直接的な物理ダメージを与えている」と指摘し、当該マリモを強制的に休止処分とした。なお、当該プレイヤーは「ただ少し日向ぼっこをさせただけ」と関与を否定しているが、水槽から漏れ出す強烈な光は、近隣の電気代を節約できるレベルに達していたという。

本件の背景には、昨今のゲームシーンにおける「回転数こそが正義」という過激な競争社会がある。通常、マリモは数年単位の時間をかけてゆっくりと成長し、回転を繰り返すことで丸みを帯びるが、『e藻ーツ』の競技者は数秒で数万回転を要求される。この異常な負荷に耐えうる「強化個体」を作るべく、一部のトップ層では禁断の光合成ブースターが裏市場で取引される事態となっている。これに対し、マリモ界の規制委員会は「丸さの追求は本来、魂の平穏を得るための儀式であるはずだ。ネオンカラーに光らせて勝つことに、何の趣があるというのか」と、現在の競技環境の歪みを鋭く批判している。

このニュースを受け、SNS上では「もはやマリモがサイバーパンクの住人になりつつある」「ネオンマリモ、普通に夜店の水風船として売ってほしい」といった困惑と期待の声が入り混じっている。一部のゲーマーは「光るマリモは視認性が高いので、むしろ戦いやすいのではないか」と前向きな(?)意見を投稿しているが、大半の層は「回転の美学を冒涜している」と怒りを露わにしている。今後は全参加個体に対して、光合成活性値の抜き打ち検査が行われる予定だが、既に「光るマリモ」の姿に魅了された層からは、新たな競技リーグの創設を求める声まで上がっており、事態は収集がつかなくなっている。