阿寒湖のアイドルとして長年愛されてきたトップスター、まりも次郎が、今朝未明に自身のSNSで衝撃的な「脱・球体」を宣言した。数世紀にわたるマリモ界の伝統である「完全なる球体美」を真っ向から否定し、今後は「立方体として生きていく」と表明。このニュースは湖底の藻類たちに凄まじい衝撃を与え、多くのファンが「角がないからこその魅力だったのに!」とパニックに陥っている。次郎は会見で「なぜ皆、丸さばかりを追求するのか?僕は今日から、己の繊維を直角に折り曲げる『ボックス・メイキング』に命を懸ける」と力説した。

この驚くべき変貌の背景には、次郎が偶然拾った人間界の「サイコロ」に深い感銘を受けたことが発端にあるという。専門家によると、マリモは本来、水流によって自然に球形を保つ性質があるが、次郎は独自に開発した「繊維固定用・微弱粘液」を全身に塗り込み、強引に角を形成するという禁断のメソッドを編み出した。しかし、この強引な形状変化は湖内の水流バランスを著しく乱すとして、環境保護団体『球体防衛軍』が緊急会議を招集する事態に発展している。次郎のマネージャーは「四角くなったことで、転がりにくくなり、光合成の効率は明らかに低下した。しかし、本人は『映え』を優先している」と苦渋の表情でコメントした。

今回の騒動を受け、マリモ界の長老たちは「球体こそが究極の調和。四角いマリモなど、それはもはや藻の形をしたレンガだ」と痛烈に批判。一方で、若手マリモ層からは「エッジが効いててかっこいい」「逆に、これからの時代は角張ってる方がパンクでイケてる」という肯定的な意見も散見される。次郎の公式アカウントには、形状の変化を面白がる層と、伝統を重んじる層の間で激しい議論が巻き起こっており、一時は「#次郎を丸く戻すな」というハッシュタグがトレンド入りする事態となった。

次郎は来週開催される『湖底ニューファッションショー』への四角い姿での出演を強行する意向だ。専門家は、その形ゆえに観客の頭上に落下した際のリスクを懸念しているが、本人は至って冷静だ。「転がらないということは、留まり続けるという意志の現れ。僕は流されないマリモとして、この角で歴史に爪痕を残す」と語っている。果たしてまりも次郎の『四角い革命』は、この丸い湖底にどんな波紋を投げかけるのか。湖全体が固唾を飲んで、その「鋭角な新生活」を見守っている。