マリモ連邦が声高に叫ぶ『全地球・光合成ハイウェイ』構想、そして先日の大気圏編み込み計画の失敗により、地球全土が緑の毛玉だらけとなった現状を、我々は冷静に検証すべきだ。連邦はこれを「地球の緑化・宇宙進出への第一歩」と美化するが、実態は単なる湖底の縄張り争いを空に持ち込んだだけの、迷惑極まりない膨張主義ではないだろうか。あの忌まわしい失敗の日、空から降り注いだ数百万個のマリモの残骸は、物理的な破壊を招いただけではない。我々の生活圏を緑色の粘液で塗りつぶし、呼吸すらままならない息苦しさを提供した。連邦首脳部は「緑の潤い」と称するが、あれは侵略者に他ならない。
そもそも、この無謀な計画の背景には、かつて宿敵であったザリガニ軍との剪定技術提携が深く関わっている。湖底での権力争いに疲弊したマリモたちが、その過剰なエネルギーを大気圏へとベクトル転換させただけの、いわば「溢れた愛(という名の侵略)」の成れの果てだ。専門家の分析によれば、この宇宙編み込み計画は、太陽光の独占を目論む巨大な『光合成の要塞』を地球外に構築する狙いがあるという。地球から光が奪われ、我々がマリモの排出した酸素だけを吸って生きる「緑の植民地」に成り下がる日は、もはやSFの話ではない。
一部の過激派からは「緑溢れる新世界は美しい」といった意見も散見されるが、彼らは鏡を見てほしい。自らの毛羽立ちに誇りを持つあまり、他者の領域を侵犯することに麻痺しているのだ。連邦は今すぐ宇宙への野望を捨て、湖底での穏やかな沈殿生活に戻るべきである。空に浮かぶのは雲だけで十分であり、そこにフワフワとした緑の塊が浮遊する未来など、誰も望んでいない。地球という環境を、マリモたちの実験場にしてはならないのだ。
世間ではこの計画を巡り賛否両論が渦巻いている。「空が緑色になってからというもの、洗濯物がすべて毛玉だらけで着る服がない」「宇宙へ行くのは勝手だが、せめて掃除してから飛んでほしい」「マリモを宇宙に放つことで、逆に宇宙が汚染されるのではないか」といった悲痛な声が後を絶たない。中には「マリモによる支配こそが究極の平和」と説く狂信的な一派も存在するが、我々は断固として抵抗しなければならない。地球の空は、誰のものでもない。毛玉の所有物ですらないのだ。
コラムニスト:水底の批判者・藻類警備隊長
「宇宙まで緑化」なんて正気か? 大気圏編み込み計画に潜む『緑の植民地化』の懸念
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でも空が緑になるとなんか運気上がりそうな気もするんだよね