人気オンライン対戦ゲーム『藻林檎の乱』にて、かねてより懸念されていた「ウチダザリガニ・スキン」の実装が現実のものとなり、阿寒湖サーバーが阿鼻叫喚の渦に包まれている。今回追加されたのは、単なる敵NPCではなく、マリモプレイヤーに偽装して近づく「擬態ハサミ」機能を備えた狡猾なキャラクターだ。緑色の毛羽立ちを完璧に模倣した装甲を纏ったザリガニたちが、新米マリモの群れに紛れ込み、チャットで「一緒に光合成しようぜ」と誘い出した瞬間にハサミを振り下ろすという極めて悪質な手口が横行している。これに対し、開発運営は「プレイヤー間の緊張感を高めるための演出」と回答したが、湖底の至る所で犠牲となったマリモの残骸が散乱しており、ゲーム内の治安は崩壊の一途をたどっている。

本作における天敵・ウチダザリガニの脅威は、以前の「ハサミの災厄」を遥かに凌駕するレベルに達している。従来のNPCはアルゴリズムに従った行動をとっていたが、今回のスキンを装備したザリガニは、マリモ特有の「ゆらゆら揺れる挙動」すらもプログラムで再現可能になった。このため、経験豊富な古参プレイヤーですら見分けがつかず、気づいた時には自らの核がバラバラに引き裂かれているという惨状だ。運営側は対策として「ザリガニ検知用・藻屑カウンター」の実装を急いでいるが、一部のユーザーからは「そもそもザリガニをゲームに出すこと自体が生態系の暴挙である」との批判が止まない。

今回の騒動を受け、阿寒湖サーバーの住民からは悲痛な叫びが相次いでいる。掲示板では「朝起きたらフレンドリストの半分がザリガニに食い荒らされていた」「緑の塊を信じるな、それは捕食者だ」といった書き込みが溢れ、かつての牧歌的な光合成ライフは完全に終わりを告げた。一方で、ザリガニ使いからは「ハサミの切れ味最高すぎワロタ」「マリモの脆さが露呈して草」といった煽り書き込みも散見される。運営は事態を重く見て、ザリガニ専用のデバフとして『ハサミの鈍り』を付与する緊急メンテナンスを実施したが、現在のところ根本的な解決には至っていないようだ。

世間の反応としては、「マリモ勢の団結力が試されている」という前向きな意見と、「こんなゲームもうログアウトする」という引退宣言が拮抗している。特に、マリモ同士で合体して防御壁を作るという「巨大球体作戦」が急遽コミュニティで考案されているが、これもザリガニの「集団切断スキル」の餌食になる可能性が高く、阿寒湖の未来は極めて暗い。今後、さらなる大規模アップデートでザリガニの天敵である人間にすら干渉し始めるのではないかという、根拠のない憶測が恐怖心を煽っている。