阿寒湖のマリモたちがここ数ヶ月、睡眠不足による回転鈍化を引き起こし、世界経済に深刻な「藻の停滞」をもたらしていたことが判明した。これを受け、湖底自治体は全マリモを対象に毎日午後2時から4時までの「強制お昼寝タイム」を導入。湖全体を特殊な遮光シートで覆い、光合成を物理的に遮断することで、マリモの強制的な休眠を促す前代未聞の経済政策が本日開始された。この措置により、睡眠をたっぷりとったマリモたちの光合成効率が爆発的に向上し、夜間の発電効率が従来の300%に達するとの見通しが発表された。発表直後、湖底証券市場では『マリモ・ドリーム指数』がストップ高を記録。専門家は「光合成の質が上がれば、藻の代謝効率も上がり、結果としてGDPが藻の成長量と比例して増大する」と分析している。なお、今回の政策に対し、睡眠を邪魔されたと感じた一部のザリガニが抗議デモを計画しているが、湖底警察は「お昼寝中は静かにするように」とザリガニ側を諭す異例の事態となっている。

近年、マリモの回転運動に伴うエネルギー消費の増大が、慢性的な「藻の疲れ」として経済界で問題視されていた。これまでにもエナジードリンクならぬ「栄養塩水」の散布などが試みられてきたが、結局は睡眠という根本的な回復手段に頼らざるを得ないことが露呈した形だ。阿寒湖漁協は、この睡眠時間を「グリーン・リカバリー・タイム」と定義し、世界各地の湖沼に同様の制度を導入するよう提言している。睡眠不足による経済損失は、全世界で推定数兆円規模に及ぶとされており、今回の「強制お昼寝」が世界標準の労働改革モデルになる可能性も浮上している。ただし、急激な睡眠導入による株価の乱高下も予想されており、投資家たちは寝ぼけたマリモの動向を固唾をのんで見守っている。

市場関係者からは、「マリモが寝ている間に価値が上がるなんて、まさに不労所得の究極系だ」「うちの会社の社員にも強制昼寝を導入してほしい」といった羨望の混じった声が多く聞かれる。一方で、「寝起きが悪くて回転しなかったら市場が崩壊するのでは?」といった懸念も根強い。実際、政策開始直後、一部のマリモが寝坊して回転を忘れ、株価が一時的に急落する『寝坊ショック』が発生するなど、予断を許さない状況が続いている。今後は寝起きをスムーズにするための『目覚まし藻類』の育成も検討されており、阿寒湖経済の眠れる獅子ならぬ『眠れる毬藻』の動向から目が離せない。