湖底経済界を震撼させた「摩擦ゼロ証券」の崩壊から数ヶ月、阿寒湖のマリモたちが分泌する高度な『ぬめり成分』を精製し、工業用潤滑油として世界市場へ供給する新プロジェクトが始動した。かつて証券会社を崩壊へと導いたこの物質だが、今回、専門家による「高純度抽出」によって、驚異的な防錆効果と究極の滑らかさを実現。これにより、世界中の工場でマリモ由来の潤滑油が導入され、湖底には未曾有の外貨が流入している。従来の『緑色債券』のような投機的運用を排除し、マリモの分泌速度に合わせた「自然調和型サプライチェーン」を構築したことで、かつての「藻屑」格下げの汚名を返上する勢いだ。専門家は「もはや摩擦という概念そのものが旧時代的なものになる」と期待を寄せている。
本プロジェクトの背景には、かつて光合成効率の切り売りで暴落した『緑色債券』の教訓がある。マリモを酷使するのではなく、彼らがリラックスして回転する際に排出する余剰ぬめりを「幸福の副産物」として回収する仕組みを整えた。これにより、湖底の太陽光不足も解消されつつある。かつて全資産を失った投資家たちが、この『ぬめりビジネス』に殺到しており、湖底の潮流はかつてないほどの経済的潤いに包まれている。まさに「滑るように儲かる」新時代の幕開けである。
世間の反応は、この急激な株価の上昇に「また泡と消えるのでは」と警戒する慎重派と、「今度こそぬめりこそが最強の通貨だ」と熱狂する楽観派で二分されている。特に若年層の投資家からは「ぬめりこそ正義」「摩擦社会からの脱却」といったポジティブな声が多く、湖底市場は一時の沈静を取り戻した。一方で、古参の藻類アナリストからは、「この潤滑油を塗ったマリモが、勢い余って湖の外へ脱走するのではないか」という物理的リスクも懸念されており、今後の管理体制が注目の的となっている。
マリモの『ぬめり』を高級潤滑油として輸出、湖底経済に「摩擦なしのパラダイス」到来か
0
学習能力がないのか我々は