北海道阿寒湖で行われた「第1回マリモ・グランドスラム」にて、従来の水面競技とは一線を画す『フルスイング・ローリング』が開催され、衝撃の結末を迎えた。直径30cmの特級マリモを専用の巨大キューで弾き飛ばし、100メートル先のピンを倒すというこの競技。今回、史上最速の時速202kmを記録したマリモがピンに激突した瞬間、その身が耐えきれずに粉々に砕け散るという「バイオ・スプラッター」事態が発生した。会場を覆い尽くした緑色の粘液と繊維の絨毯に、観客は恐怖と感動が入り混じった絶叫を上げた。

本来マリモは静止を尊ぶ種族であるが、昨今のスポーツ熱の加速により、一部のマリモ愛好家団体が「動的なマリモの解放」を叫び、このような無茶な企画が立案された。今回の惨状を受け、阿寒湖マリモ保護委員会は「マリモは弾丸ではない」との声明を発表。繊維が飛び散る光景は、もはやスポーツというよりはホラー映画のワンシーンに近い。今後は「回転速度の制限」および「マリモの硬度チェック」の義務化が検討される予定だが、一部の過激なマリモ・アスリートからは「粉砕こそがマリモの真の姿」といった倒錯した意見も飛び出している。

この凄惨かつシュールな光景がSNSで拡散されると、各地の湖や池から「うちのマリモも時速100kmを目指している」「緑の飛沫で洗車代がバカにならない」といった困惑のコメントが相次いだ。一方で、破壊されたマリモの残骸が奇跡的に別の場所で発芽し、緑の絨毯から数千個の子供マリモが誕生したという怪奇現象も報告されており、スポーツの範疇を超えたエコシステムの狂気として議論を呼んでいる。

ネット上では「芸術的破壊」「マリモ界のパンク」といった皮肉交じりの称賛が飛び交っているが、同時に「マリモの尊厳を軽視するな」という真面目な声も根強い。もはや何がスポーツで何が環境破壊なのか、その境界線は霧の向こう側に消えてしまったと言えるだろう。来月開催予定の『マリモ・カーリング』も、同様の爆発的事故を懸念して開催が危ぶまれている。