阿寒湖で開催された湖底フェンシング国際大会にて、信じがたいルール違反が発生した。注目の新人・マリモリアン四世選手が、競技規定で厳禁されている「水草の装飾」を施したまま試合に登場し、あろうことか天敵であるマツモの硬い茎を自身の体内に突き刺し、歩行補助器具として使用するという暴挙に出たのだ。本来、マリモにとってマツモは触れるだけで細胞が悲鳴を上げる忌むべき存在だが、同選手は「これがあれば湖底の重力に負けず、エッジの効いた高速刺突が可能になる」と主張。試合開始直後、対戦相手を串刺しにするどころか、自身の体がマツモの毒素に耐えきれず、自壊して湖底の土へと還るという前代未聞の結末を迎えた。

本件は、湖底競技における「天然素材の過剰利用」の是非を問う大きな議論に発展している。過去にはマツモを武器として乱用する事件が多発していたが、今回は自らの体に「敵」を同化させるという禁断の領域に踏み込んだ点が問題視された。湖底管理委員会は、マツモの繊維がマリモの細胞分裂を促進させる成分をわずかに含むという噂を逆手に取ったドーピングの一種であると断定。今後、全ての競技会場で水草の持ち込みを検知する「緑色感知センサー」の導入が義務付けられる方針となった。マツモを装備する行為は、もはやアスリートの尊厳を捨てた「進化への冒涜」であるとの批判が相次いでいる。

今回の騒動を受け、専門家からは「マリモの体内にマツモを組み込むことは、自己のアイデンティティを破壊する行為であり、競技以前の問題である」との指摘がなされている。なお、自壊したマリモの残骸から芽生えた新芽が、皮肉にも非常に強靭なマツモ耐性を持っていることが判明しており、次世代の選手育成に役立てようとする動きも一部で見られるが、倫理的な観点から多くの専門家が否定的な見解を示している。

「これはもはやスポーツではなく植物学的テロだ」「マツモを杖にするなんて、人間でいえばサボテンの上で寝るようなものだ」「結局は自業自得、深緑の誇りを忘れた罰だよ」「競技会場の美観も損なうし、二度とあのようなパフォーマンスは見たくない」など、冷ややかな声が大半を占めている。