湖底フェンシング界の年間王者を決める「阿寒湖・深緑杯」において、前代未聞の反則劇が発生した。決勝戦で対峙したマリモの若手ホープ・緑川丸(直径8センチ)が、長年の宿敵である水草・マツモを無理やり繊維状に引きちわき、自身の体表から生やした「即席の剣」で相手を刺突したのだ。これまでマリモ界において、天敵であるマツモを利用することは「光合成の尊厳を汚す行為」として厳禁とされていた。しかし、緑川は「柔らかいマリモの抱擁よりも、鋭いマツモの毒牙こそが勝負の鍵だ」と主張。高速回転する体でマツモの粘着力を強化し、相手の表面組織を容赦なく「絡め取る」という悪魔的な戦術を展開した。審判団は即座に競技を中断し、緑川を失格処分としたが、この「マツモ流・暗黒突き」の威力に会場の湖底は震撼。緑川は退場間際、「次はもっと鋭いヤツを用意してくる」と捨て台詞を吐き、静かな湖底にさらなる波紋を広げた。
マリモ界において、マツモは本来「養分を吸い取り、体をバラバラに崩壊させる悪夢のような隣人」である。今大会で使用されたマツモは、特定の湖流によって硬質化した「変異体」であり、これを自在に操ることは本来、高度な魔術に近い。専門家は「今回の件はスポーツ競技という枠組みを超え、生態系そのものを揺るがす禁忌」と警鐘を鳴らしている。マリモがマツモを武器にするという事実は、進化論の観点からも説明がつかず、関係各所は「共生」から「支配」へとシフトするマリモたちの凶暴化を懸念している。なお、失格となった緑川の所持品からは、さらに大量の乾燥マツモが見つかっており、今後の大会運営に大きな課題を投げかけている。
この事件に対し、世間の反応は真っ二つに分かれている。一部の若手マリモたちは「時代は変わった」「生存本能に従っただけだ」と緑川を擁護する動きを見せているが、古参の長老グループは「阿寒湖の平和を乱すテロ行為だ」と激しく非難。SNSでは『#マツモ装備解禁』といった過激なハッシュタグがトレンド入りし、湖底界隈はかつてないほどの論争に包まれている。また、試合会場となった湖底には、放置されたマツモの残骸が散乱しており、清掃活動に追われる係員たちの悲鳴が届く事態となっている。
今後はマリモの体表を傷つける可能性がある「外来異物」の使用制限が強化される見通しだ。しかし、今回の緑川選手の行動に触発され、密かにマツモの繊維を鍛え始めている不穏なマリモも急増しているという。スポーツの公平性を守るために、今後は「抜き打ちのマツモチェック」を導入すべきだという意見も出ているが、マリモのプライバシーと光合成の自由をどう守るのか、議論は平行線をたどっている。
湖底フェンシング界に激震!「触手系」マツモを剣に改造した異端選手、失格処分で湖面が大荒れ
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