湖底スポーツ界において、禁止薬物として議論を呼んだ『光合成ジェット噴射』に続き、今度は物理法則を無視した『回転数過多による湖水沸騰』が記録を塗り替えた。先日の湖底球界公式戦にて、マリモの剛腕投手が放った究極のスライダーが、あまりの高速回転により周囲の湖水を一瞬にして蒸発させ、試合会場を濃霧に包み込む事態が発生した。審判団は急遽、霧が晴れるまで試合を一時中断。この『蒸発する変化球』は、球界において長年議論されてきた『質量保存則無視』の系譜を継ぐものとして、物理学者や湖底生物学者の間で大きな物議を醸している。なお、当の投手は「ただ光合成を最大効率で回しただけ」とコメントしており、反省の色は見られない。

近年、マリモ界のスポーツは進化が止まらない。かつて湖底マラソンで『苔むした給水所』への定住が流行した際には、競技の存続そのものが危ぶまれた。また、『光合成ブラックホール打法』によってボール(小石)が湖底深くに消滅する事態も記憶に新しい。今回の蒸発現象は、まさにこれら『物理無視系スポーツ』の最新進化形態と言える。当局は、これ以上の回転数上昇は周囲の生態系に多大な影響を及ぼすと警告しており、次回大会からはマリモの回転数上限を設ける『RPM(Rotations Per Moss)制限ルール』の導入を検討しているという。

この驚天動地のニュースに対し、湖底住民からは困惑と称賛の声が入り混じっている。「もはや光合成というよりは核融合の域」「熱すぎて岩場が焼け焦げたぞ」といった悲鳴に近いコメントや、「かつての『シンクロ沈没』で見せた重力の完全無視を彷彿とさせる」「物理法則を破り捨ててこそマリモ界」といった熱烈な擁護派まで様々だ。一方で、過激化するスポーツ環境に対し、「そろそろ平和に沈んでいるだけの競技が恋しい」という穏健派の意見も散見される。湖底スポーツ界が物理学の限界をどこまで押し広げるのか、マリモたちの飽くなき挑戦は、今後も湖水に熱い爪痕を残すことだろう。