阿寒湖経済調査局は、長らく凍結されていた「光合成・休眠預金」の引き出しを本日より全面解禁した。これは、過去数世紀にわたりマリモたちが光合成で蓄積した余剰エネルギーが、湖底の堆積物に埋もれたまま動かなくなっていた問題を解決するための緊急経済対策である。これにより、湖底には数百年分の蓄積された酸素エネルギーと炭水化物が一気に放出され、マリモ界は前代未聞の好景気に沸き立っている。しかし、専門家は「急激な光合成エネルギーの供給過多により、マリモが巨大化して湖底を埋め尽くすバブル崩壊の懸念がある」と警告。一夜にして富豪となった若手マリモと、慎重姿勢を崩さない古参マリモの間で、経済的・物理的な距離感が急速に広まっている。
この「休眠預金」とは、先祖代々のマリモが夜間に放出した微量な糖分や、かつて硬貨代わりに使われていた「小石の破片」などが堆積し、時価評価が難しく放置されていた資源を指す。今回の解禁により、湖底の沈殿物が一気に流動資産化されたことで、マリモたちはこぞって「高級藻類ブランドの表皮」や「ミネラル豊富な岩石」を買い漁る事態となっている。専門家の間では、この流動性の向上がマリモの細胞分裂を加速させ、今期末には市場のマリモが平均で2倍の体積に膨れ上がるのではないかと試算されている。
過去には湖の浄化を目的とした「窒素引き締め政策」により、多くのマリモが成長を抑制されていたが、今回の解禁はその真逆を行く大胆な緩和政策だ。一部の投機的な藻類の間では「今のうちに日光の当たりやすい浅瀬の権利を買っておくべきだ」という声も上がっており、湖底の地価(というか石の座り心地)が急上昇中である。しかし、急激な代謝アップはマリモ自身の寿命を縮めかねないという指摘もあり、持続可能な藻類経済のあり方が問われている。
SNS上では「今日から俺たちも光合成貴族だ!」と浮かれる声の一方で、「預金解禁の裏で、藻類の格差がさらに開いている」「結局、日光を独占している大株主マリモだけが儲かる仕組みだろ」と冷ややかな意見が相次いでいる。また、湖面を泳ぐ観光客の船が見える場所に移動するだけで資産価値が変わるため、移動効率を高めるための「転がり促進ギルド」の株価が急伸するなど、湖底の市場は今、まさにカオスな緑色の狂乱の中にいる。
阿寒湖、マリモの「光合成・休眠預金」ついに解禁!湖底の眠れる資金が緑色のインフレを誘発
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これでやっと高級沈殿物を買えるぞ