湖底プロ野球リーグの伝統の一戦で、前代未聞の事態が発生した。先発マウンドに上がったのは、球界屈指の丸みを誇るベテランマリモ投手。彼が繰り出した魔球『グリーン・ドリーム・スロー』は、時速0.001ミリという極めて緩やかな軌道を描き、打者の目の前でピタリと停止した。バットを構えた強打者は、その圧倒的な緑の可愛らしさと、静寂の中に潜む深い安らぎのオーラを直視した瞬間、戦意を完全に喪失。三振を狙う投手と、それを避ける打者というスポーツの構図が、いつの間にか「湖底合同瞑想会」へと変貌を遂げ、打席の全員がバットを置いて目を閉じるというシュールな結末を迎えた。審判団は「打者が打つ気配を失い、さらにマリモも回転を止めて日光浴を始めてしまったため、試合続行不可能」と判断し、初の「愛による引き分け」を宣告した。
この驚異的な変化球は、マリモが長年、湖底の深い岩場でひたすら日光を浴びながら培ってきた「自己完結型精神統一」の賜物である。物理的なスピードやキレで勝負する従来の投球術に対し、マリモ界の科学者たちは「見る者の交感神経を強制的に鎮静化させ、筋肉の緊張を解除させる」という脳科学的アプローチを分析。この新戦術は、かつて湖底で行われた激しい肉弾戦や、高速回転の乱打戦に疲弊しきったマリモ界のファン層から「最高の平和的解決」として熱狂的に支持されている。今後は、この『究極の癒やし投法』を規制すべきか、あるいはスポーツの新しい形として認めるべきか、湖底スポーツ連盟で激しい議論が巻き起こっている。
このニュースを受け、湖底のSNSでは「これぞスポーツの究極系」「もはや勝敗なんてどうでもいい、ただずっと眺めていたい」といった肯定的な意見が爆発的に投稿されている。一方で、一部の過激なマリモファンからは「俺たちは熱い試合が見たいんだ!もっとエッジの効いた棘のあるプレイはないのか!」という批判的な声も上がっているものの、全体としては「次の対戦カードもこの投手でいこう」という温和な空気が支配的だ。一部のデータアナリストは「被安打率ゼロよりも、打者を満足させて帰す『被満足率』を指標にすべき」と提言しており、今後のルール改正の行方が注目される。
湖底のプロ野球界に珍事!マリモの『究極の毛玉変化球』が打席に座る打者を全員「癒やし」で三振に
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打席に立った打者がバットを置いて深呼吸し始めた時は笑うしかなかった