湖底のゲーミング界隈に激震が走っている。長年、球体アスリートたちの憩いの場であった「北緯43度・第7セクター」にて、突如として『マツモ・ステルス迷彩』を纏った新種の藻類が大量発生。光合成格闘技の公式マッチングにおいて、本来あるはずのない「背景と同化するバグ」が多発し、多くのマリモが自陣を誤認して光合成ポイントを消失する事態に陥った。開発元は「自然界の仕様です」と突き放しているが、球体たちの怒りは頂点に達している。

この『マツモ・ステルス迷彩』の恐ろしい点は、対戦中のマリモが放つエネルギー波を反射し、自身の影を消すだけでなく、相手の視界に偽の「栄養分豊富な浮遊物」を投影する点だ。これに騙されたトッププレイヤーたちが、次々と防衛線を突破され、ランクが急落している。特に『全米球体選手権』のシード選手たちは、「視界の端で揺らめく影が、もはやトラウマ級のホラー」と震え上がっている状況だ。競技委員会は至急、マツモ除去用のプログラム修正パッチを配布する予定だが、現状では「丸くなるしかない」という悲痛な声が上がっている。

そもそも、このエリアには古くから『深淵の緑地帯』という強力な浄化プログラムが組み込まれていたはずだった。しかし、近年のアップデートで「生態系の多様性」が優先された結果、本来の天敵であるはずの植物が、ハイスペックな光学迷彩を身につけるという「悪夢の修正」が加わってしまった。これは単なる環境変化ではなく、特定の層によるサーバー負荷を狙った『植物系テロ』ではないかという疑念も囁かれている。

今回の騒動を受け、SNSでは「俺の光合成効率が0.1ミリ秒で削られた」「マツモのテクスチャがリアルすぎて草も生えない」といった阿鼻叫喚が飛び交っている。一方で、マツモの攻略法を見出した猛者からは「あえて転がり続けて遠心力で迷彩を剥がす」という強引な戦術も報告されているが、成功率は極めて低い。平和な光合成ライフを取り戻すため、球体たちは今日もまた、見えない敵との孤独な戦いを続けている。