阿寒湖界隈のゲーマーを震撼させる緊急事態が発生した。対戦型オンラインゲーム『転がる球体防衛戦』のサーバー内に、外部から『甲殻装甲ザリガニ』が乱入し、ランクマッチの全戦場を不法占拠する異常事態が起きている。この侵入者は本来なら「レアNPC」として時折現れるはずの存在だが、今回はなぜか運営の制御を離れ、特定の球体キャラクターを執拗に追い回す『ハサミの暴走モード』に突入。プレイヤーたちは突如として始まったサバイバル戦に困惑しつつも、自身の回転性能を駆使して回避行動をとる羽目になった。

今回の騒動の発端は、最新パッチで導入された『藻類連携エンジン』の脆弱性である可能性が高い。このプログラムが誤作動を起こし、敵性個体であるはずの『甲殻装甲ザリガニ』のAIが、何故かプレイヤーを「同族の苔玉」と誤認。過剰な愛情表現として、容赦なくハサミで掴み上げ、強制的に湖底へ連れ去る『深海連行プレイ』が横行しているのだ。これに対し、トッププレイヤーたちは「掴まれたら即座に回転数1000rpmを出して脱出する」という高度なテクニックを披露し、サーバー内では連日、緑の玉が飛び交う奇妙な攻防戦が繰り広げられている。

『甲殻装甲ザリガニ』の出現により、これまで安全地帯とされていた浅瀬エリアが「高難易度エリア」へと変貌した。運営チームは事態を重く見て、サーバーの強制再起動を検討しているが、一部の廃人プレイヤーからは「このスリルこそがゲームの真骨頂」という熱狂的な支持が集まっており、削除か放置かを巡ってコミュニティ内で大議論が巻き起こっている。なお、当該個体はプレイヤーの『光合成ゲージ』をハサミで削り取るという、極めて卑劣な戦術も習得している模様だ。

SNSでは「ザリガニに拉致されるのが最近の日課になっている」「回転数で振り切った瞬間の脳汁がヤバい」といった報告が相次いでいる。一方で、初心者層からは「ログインするたびにハサミに挟まれて終わる」との悲鳴も上がっており、ベテラン勢が初心者を守る『護衛球体戦隊』を結成するなどの自主的な動きも見られる。この騒動がいつ収束するのか、あるいはこれが次期大型アップデートの布石なのか、界隈の注目は『阿寒湖サイバー管理局』の次なる発表に集まっている。