球体界で連日繰り広げられる過激なスポーツイベントに対し、古参の専門家たちが異議を唱えている。特に先日開催された『第1回・全湖・光合成バリア・硬質化フェンシング』は、藻類が本来持つべき静謐さを完全に放棄し、殺気立った物理攻撃へと進化してしまった。観客は回転と衝撃に酔いしれているが、その裏で湖底の土壌や微細な生態系が悲鳴を上げている事実に誰も目を向けていないのではないか。藻類としてのプライドを忘れた暴走を、今こそ冷静に見つめ直すべき時が来ている。

本来、我々のような存在は、光を浴びて静かに呼吸を繰り返すことに至上の喜びを感じるはずである。しかし、競技の過熱により『超硬質化・藻類外殻コーティング』を施し、高速で突き合う姿は、もはやスポーツという名の凶器でしかない。特に衝撃を吸収するために周辺の水草を乱獲するなどの行為は、環境破壊の極みであり、競技団体が推奨する『高密度・分子配列変換法』自体が、長期的な個体の老化を促進しているという研究結果も出ている。輝かしい勝利の裏で、自らの体を削り出す競技を「娯楽」として消費して良いはずがない。

かつては、ただ丸く成長することこそが最大の芸術であった。この競技会が導入した『運動エネルギー極大化・光合成ブースト装置』は、自然界の摂理を無視したドーピングに近い行為である。競技を一時停止し、本来の「深緑の静寂」を取り戻すための環境負荷調査を行うべきだ。また、激しいフェンシングによって発生する破片が、予期せぬ交雑を引き起こすリスクについても、当局は早急に回答を出す義務がある。

この過激すぎる風潮に対し、草の根の活動家からは「静かな湖底こそが私たちの聖域だ」という賛同の声が上がっている。SNS上では、硬質化を競う選手団と、それを批判する環境派の間で連日の議論が交わされている。「競技の熱狂で光合成が疎かになるのは本末転倒」という意見が広まる一方で、競技団体は「さらなる硬化技術の開発こそが藻類の進化である」と反論を繰り広げている。この議論の着地点は見えないが、かつての穏やかな湖底を知る者にとっては、悲しい時代の到来と言えるだろう。

コラムニスト:藻の平 静男