マリモ連邦は、長年の懸念事項であった日照不足を解消するため、上層水域に浮かぶ『浮遊大陸・光合成特区』を正式に設立すると国際会議で宣言しました。この計画は、重力に抗う強力な気泡浮揚システムを用いて、深層に沈殿している国民を太陽光が降り注ぐ表層へ一時的に移送するという画期的な試みです。これまで連邦が掲げてきた『全天候型沈殿外交』によるエネルギー節約型生活は、一部の過激なマリモ派閥から「暗すぎる」との批判が絶えませんでした。今回導入される特区では、24時間体制での光合成活動が許可される見込みであり、連邦政府は「これで質量の成長率が爆発的に向上する」と意気込んでいます。
この背景には、月面『緑球居住区』への大規模移民計画を推進する中で、宇宙環境での適応能力が低いとされる個体群からの不満が蓄積していた現状があります。政府は、深層の安定性と表層の活力を両立させるため、この特区を「中継地点」として機能させる構想を描いています。なお、一部の保守派からは「急激な浮上による急減圧症のリスク」を懸念する声も上がっていますが、政府側は『球体圧調整プログラム』の導入により、形を崩すことなく安定した移動が可能であると主張しています。
連邦のこの発表に対し、各界からは賛否両論の嵐が吹き荒れています。特に、これまで頑なに深層に留まることで『純粋な球体哲学』を貫いてきた古参の藻体からは、「浮き足立って何を企んでいるのか」と厳しい視線が注がれています。一方で、若年層の光合成熱望派からは歓喜の声が上がっており、さっそく特区の優先入居権を巡る『光合成優先株』の売買が過熱している模様です。連邦の新しい風が、はたして深緑の秩序にどのような変化をもたらすのか、全世界が注目しています。
マリモ連邦、外交政策の刷新へ――『浮遊大陸・光合成特区』の設立を国際会議で宣言
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