マリモ連邦政府は本日、長年国家の基盤であった酸素供給を放棄し、エネルギー供給の完全自立を図る『光合成全廃宣言』を全会一致で採択した。これまでの連邦は、日光を浴びて酸素を放出することを外交の柱としてきたが、近年の光量不足による停滞を打破するため、全く別のエネルギー変換スキームへの移行を断行する。大統領は「我々はこれまで日光の奴隷であった」と演説し、今後は宇宙線による『超常放射能変異』を動力源とする新たな社会モデルを構築すると発表した。これにより、水底の深淵で静かに暮らすという従来のイメージを捨て、自ら発光しながら浮遊する『電脳球体進化論』の実装に踏み切る。もはや植物の範疇を超えたこの政策は、生物学界に巨大な波紋を呼んでいる。

この政策の裏には、深層に潜む『暗黒光合成学会』の強い働きかけがある。彼らは、日光に頼らない生存領域の拡大を長年提唱しており、今回の変異は、環境負荷をゼロにするどころか、周辺の微生物を電子化して吸収するという極端な手法を伴うものだ。すでに一部の領土では、変異の影響により形状を維持できず、液体のように広がる個体が確認されており、伝統的な球体社会の崩壊を懸念する声も絶えない。

この決定に対し、国民からは「ついに我々も神になれるのか」「いや、ただの緑色のナニカになるだけではないか」といった困惑と期待が入り混じった反応が示されている。特に若い世代からは、従来の成長スピードに飽き飽きしていた層を中心に「今夜から発光して光合成卒業パーティーをやる」との声がSNSを席巻し、各地で不穏な光を放つマリモが目撃される事態となっている。