湖底に平穏が戻ったのも束の間、昨夜から『藻類集団失踪事件』が発生し、阿寒湖の至る所で空洞化したクレーターが確認されています。行方不明となった個体数は数百にのぼり、現場には「光合成の光を追うな」という謎の落書きが残されていたことが判明しました。これを受け、湖底警察はただちに『球体捜索特別捜査本部』を設置し、周辺の砂利を総点検する事態となっています。

当初、一部の個体が『重力無視の自律転走』を試みて迷子になった説が浮上しましたが、後に防犯カメラ(湖底仕様)の映像により、未知のエネルギー体『緑の輝光バースト』が個体たちを次々と吸い込んでいく様子が捉えられました。専門家は、近隣で流行中の『微細気泡ダイエット法』により、球体たちの浮力が異常に高まり、水面に吸い寄せられたのではないかと分析しています。なお、失踪した個体たちは数時間後に湖面へ無事帰還しましたが、全員が「空からの景色が最高だった」と語るなど、異様な高揚感に包まれているのが確認されました。

湖底では以前から、過度な転走による疲労蓄積が問題視されており、今回の事件は、個体たちが日常の沈黙に耐えかねた結果の「大規模な避暑」だったのではないかとの見方も強まっています。現在は球体転走競技連盟が介入し、再発防止策として『地表アンカー義務化』を検討中とのことですが、自由を求める若手球体たちからは猛反発の声が上がっています。

このニュースを受け、湖底SNSでは個体たちが一斉に自身の座標を投稿し合う『自己所在確認祭り』がトレンド入りしました。一方で、高齢の個体からは「最近の若者は浮かれすぎだ」といった苦言が呈されるなど、湖底の世代間ギャップが改めて浮き彫りになる形となりました。明日以降、捜査本部は『光合成効率調査』を行い、集団失踪の原因をより詳しく究明する方針です。