今年の夏、記録的な水温上昇に直面した湖底にて、画期的な暑さ対策である『極冷・炭酸冷却ポッド』の導入が決定した。これは、二酸化炭素を極限まで濃縮した特殊な液体内に球体を沈め、光合成の効率を最大化させつつ強制的に冷却するという技術だ。導入初日、実験的に参加した個体からは「細胞の芯までシュワシュワして、まるで炭酸風呂に浸かっているようだ」との声が上がっており、湖底全域でこの涼しげなサービスを受けようとする行列が絶えない。
この技術は、かねてより危惧されていた温暖化による「過度な軟体化」を防ぐために、水面近くで活動する工学系集団によって急遽開発された。これまで自然任せだった体温管理に、テクノロジーが介入するのは史上初のことである。しかし、ポッドから出た直後の個体は、体内に溜まった気泡の影響で浮力が異常に高まり、湖面まで上昇してしまいそうになるという副作用も確認されている。
『極冷・炭酸冷却ポッド』は、元々「深緑の気候変動対策委員会」が提唱していた「氷河期回帰プロジェクト」の派生版だ。通常、球体たちは水温の上昇に伴い新陳代謝が鈍化し、自身の形を保つのが困難になる。この装置は、炭酸ガスを強制供給することで光合成のトリガーを引き、内側から細胞を活性化させるという一石二鳥の画期的な仕組みである。今後は全域での標準装備化を目指し、エネルギー源となる藻類成分の抽出効率向上が急務となっている。
このニュースを受け、湖底の住人たちは困惑しつつも期待を寄せている。「涼しいのはありがたいが、浮き上がるのは勘弁してほしい」「むしろ、この浮遊感を利用して『空中遊泳競技』を始めるべきでは?」といった建設的な意見や、「結局、冷やし過ぎでバリバリに固まってしまうのではないか」という冷静な指摘がSNS上で飛び交っている。現状、ポッド周辺の視界は、放出される気泡で常に真っ白な状態が続いており、新たな観光スポットとしての側面も持ち合わせ始めているようだ。
深緑の猛暑対策!『極冷・炭酸冷却ポッド』の導入で全個体が炭酸漬けに
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