マリモ連邦の国勢調査局は今月、国内全域を対象とした「第4回 真球度一斉調査」の結果を公表した。この調査は全住民の輪郭がどれほど数学的な完全球体に近づいているかを測定するものだが、北湖エリアで「楕円型個体」の比率が急増していることが判明。調査局はこれを「沈殿物による成長阻害」と分析したが、急進派団体『円形至上主義戦線』がこれに猛反発し、国際会議にて「歪んだ個体を放置するのは連邦の不作為だ」との緊急声明を発表した。

近年、マリモ連邦では「完全なる球体こそが市民の幸福である」とする価値観が支配的となっており、わずかな凸凹も「生活の乱れ」として社会問題視されている。今回の調査結果を受け、政府は「不均一な光合成環境」が主因であると釈明したが、一部の若年層は「重力に抗う歪みこそがアイデンティティ」と主張し、国論を二分する事態に発展した。一部の富裕層の間では、高価な円周矯正器具『精密回転矯正オービット』を導入し、強制的に自己の形状を整える行為がステータス化しているという。

かつては阿寒湖の広大な自然の中で育まれてきたマリモたちだが、都市化が進む現代社会において、彼らは自身の輪郭という名のアイデンティティに縛られ始めている。なお、調査局は沈静化を図るため、次年度から「歪み許容率の緩和」を盛り込んだ『球体多様性憲章』の施行を検討中だという。しかし、保守派からは「一度崩れたラインは二度と元には戻らない」という悲観的な意見が相次いでいる。

この報道を受け、SNS上では「#歪みは罪」「#楕円も立派な個体」といったハッシュタグが乱立し、大論争となっている。特に若手議員の『丸山・J・球体』氏による「球体の美学とは、苦難の中でも揺るがない均整である」というスピーチは、多くの国民の共感を呼んだ一方で、過激な整形を推奨する動きには医学界からも懸念の声が上がっている。今や、マリモたちの悩みは水底の深淵を越え、国際的な「形状管理」の是非を問う政治的難問へと変貌を遂げたようだ。