湖底の平和を乱す影が迫っています。阿寒湖の名産であるマリモたちの集落に、外来種の『湖底の重戦車』ことウチダザリガニが大量発生し、その鋭いハサミで優雅な緑の体を切り刻む被害が多発しています。これを受け、この度「全湖緑化防衛隊」は、対ザリガニ用特殊防具『鋼鉄の編み込みニット』を開発。マリモたちに着用させるという前代未聞の防衛作戦を決行しました。

『湖底の重戦車』たちは非常に食欲旺盛で、柔らかいマツモだけでなく、丸く整ったマリモをも食料と見なす凶暴性を持っています。これまではマリモたちが自力で逃げることは不可能でしたが、今回採用された防護服は水草を繊維状に加工し、さらにザリガニが嫌う「苦味エキス」をコーティングしたもの。これにより、近づいたザリガニが思わず眉をひそめて退散する画期的な仕組みが完成しました。防護服を纏ったマリモたちは、まるで中世の騎士のような重厚な姿で湖底を転がっています。

そもそも、阿寒湖では長年、外来種駆除の取り組みが行われてきましたが、ザリガニの繁殖力は想像を絶するものがありました。マリモたちは「美しさを保つための移動」を日課としていますが、今回の防具導入により、ザリガニの攻撃を一切気にせず、心置きなく湖底を駆け巡れるようになります。なお、防具には反射材も付いており、夜間の散歩時にも安心というオマケ付きです。

SNS上では「中世の騎士感が増して逆にオシャレ」との声が上がる一方、「重すぎて丸さが崩れないか心配」といった懸念も。また、一部のザリガニからは「味付けを変えてくれないと食欲が湧かない」と、まさかのグルメ志向な抗議文が届いている模様。湖底を巡る攻防戦は、防具という新たなフェーズに突入したようです。