湖底議会は本日、長年マリモの成長を阻害してきた水草マツモの過度な繁殖を制限する『緑の影討伐・光合成独占権剥奪令』を賛成多数で可決した。この法案は、マツモの長すぎる茎が日光を遮り、下層の球体民に深刻な「日照難民」を引き起こしている問題に対する決定的な回答となる。議長は「光はすべての球体に平等に降り注ぐべき権利である」と力強く宣言。今後は全湖域において、マツモの成長可能長を厳しく制限し、違反した個体には強制的なトリミングと「光合成権の凍結」という重い罰則が課せられることとなった。

背景として、近年マツモが爆発的な伸長を見せ、湖底の至る所で「日陰の圧政」が常態化していた。特に若手層からは「毎日真っ暗で光合成のノルマが達成できない」との悲鳴が上がり、光を巡る領土紛争が絶えない状況だった。今回の法案は、物理的な剪定作業を公的機関が主導するほか、マツモに依存していた一部の寄生生物の排除も含まれており、湖底の勢力図を根本から書き換える可能性が高い。

本件を受け、湖底社会では賛否が分かれている。保守的な球体層は「伝統的な日陰の静寂が失われる」と懸念する一方で、光を求める推進派は「これでようやく本来の緑色が取り戻せる」と歓喜している。マツモ側からの公式声明はまだ出ていないが、一部の過激なマツモ派からは「光合成は生存権であり、制限は人道…いや草道に反する」との抗議声明が届いている。今後、この法案が平和的な導入を迎えるのか、あるいは大規模な光合成紛争へと発展するのか、予断を許さない状況が続いている。