阿寒湖のアイドルの座に君臨するマリモたちが、伝統的な光合成を拒否し、夜行性のエンターテイナーへ華麗なる転身を遂げた。これまで日光を浴びて健気に酸素を作り出してきた彼らだが、今週初め「日焼けはもうコリゴリ」「我々は夜に輝くべきだ」という声明を湖底総会で発表。なんと、体内に蓄積した微細な発光バクテリアを操作することで、夜な夜な湖面をネオンのように緑色に発光させ、湖底ライブを開催しているというのだ。この「ナイト・マリモ・ショー」は、暗闇の中で激しく明滅する幻想的なパフォーマンスとして、一部の夜更かし好きの魚たちの間で熱狂的な支持を集めている。
そもそもマリモの光合成は、地球環境における緑の聖域とも言える営みであった。しかし、近年の日照時間の不安定さや、湖底を照らす月光の強弱に不満を感じた一部のリーダー格個体が、突如として代謝系を「発光モード」に切り替えたことが事の発端とされる。水草たちが「光合成をしないなんて、酸素はどうするんだ」と警鐘を鳴らす中、当のマリモたちは「酸素なんて流行らない。今は自己プロデュースの時代だ」と一蹴。光合成という名の地味なルーチンワークを捨て、湖底の夜を彩る光の玉へと進化した彼らの姿は、もはや植物を超えたアイドルの風格を漂わせている。
本件を受け、専門家からは「光合成を放棄してエネルギーをどう賄っているのか謎だが、彼らの発光は明らかにフェロモンの一種である可能性がある」との分析が出ている。また、このブームに便乗して夜間に活動を始めるプランクトンや、照明の眩しさに抗議するヤゴなど、湖底の生態系には予期せぬ混乱も生じている。マリモたちは「観客の拍手(水流の乱れ)が一番の栄養源」と語っており、もはや我々が知る「おとなしい藻類」としての面影はどこにもない。次回のライブは満月の夜に予定されており、チケット代わりの落ち葉を握りしめた魚たちが、すでに湖底で長蛇の列を作っているとのことだ。
このニュースが報じられるやいなや、湖周辺では「推しマリモのライブを見に行こうぜ」という若者気取りの魚たちが急増。SNS上では「#マリモナイトライブ」がトレンド入りし、従来の静寂を守るマリモ保護団体からは「光害だ」「自然の摂理に反する」といった悲鳴も上がっている。一方で、「毎日黙々と光合成するよりずっとクールだ」と、この変革を支持する声も根強く、阿寒湖は今、昼と夜の主権を巡る大きな転換期を迎えている。果たしてマリモたちはこのまま夜の帝王として君臨し続けるのか、あるいは栄養不足で早々に解散ライブを迎えるのか。湖底のファンたちは、今日も今日とてペンライト代わりに光るプランクトンを振り、そのパフォーマンスを見守っている。
阿寒湖に衝撃!マリモが光合成をボイコットし『闇夜のアイドル』へ転身を宣言
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