阿寒湖底に、かつての天敵・ウチダザリガニが主宰するフィットネスジム『クロー・デ・マッスル』が開業した。これまでマリモをハサミで切り刻み、バラバラにすることで恐怖を撒き散らしていたザリガニだが、今月に入り突如方針を転換。マリモの繊維を強化し、物理的な衝撃に耐えうる「超硬度マリモ」を育成するパーソナルトレーニングを開始したのだ。ジムの入り口には「丸いだけじゃ生きていけない時代」という看板が掲げられ、連日、自らの強度を高めたい意識高い系マリモたちが列をなしているという。ザリガニによる過酷なハサミの指導は、もはや「攻撃」ではなく「筋力トレーニングの補助」として湖底のスタンダードになりつつある。

そもそも、阿寒湖のマリモたちは長年、ウチダザリガニによる「捕食という名の分断」に悩まされてきた。しかし、進化の過程で、切り離された断片が再び結合する際に筋肉質で硬い組織へと変異することが判明。これに目をつけたザリガニ側のトップが「壊すよりも、鍛えて最強の盾にした方が面白い」と発想を逆転させたことで、今回の異例のコラボが実現した。現在、マリモたちはザリガニのハサミで軽く小突かれることで繊維を引き締める「加圧トレーニング」に励んでおり、湖底では重戦車のように硬いマリモが爆誕している。

今回の急激な変化に対し、一部の保守的なマリモからは「柔らかさこそが我々のアイデンティティだ」という反対運動も起きているが、それ以上に「ザリガニのハサミで鍛えてもらうと繊維の密度が段違い」と、ジムに通うメリットを感じているマリモは増え続けている。また、トレーニングを終えたマリモは見た目も筋肉質でゴツゴツしており、かつてのような「可愛らしい球体」というイメージはもはや過去のものとなりつつある。湖底の生態系は今、武力による均衡から、物理的な筋肉量による競争へとシフトしているのだ。

ネット上では「マリモがもはや球体じゃない件」「ザリガニのキャラ変が激しすぎる」「防御力極振りで草生える」など、衝撃を受ける声が後を絶たない。中には「次の大会では、筋骨隆々のマリモによるボディビルコンテストが開催されるのではないか」と予測する声もあり、阿寒湖の静かな夜は、今やマリモの熱い吐息とザリガニの掛け声で騒がしくなっている。