阿寒湖小学校は今月、かねてより懸案となっていた水草『マツモ』による侵食被害を防ぐため、全学年を対象とした新科目『対・マツモ防衛術』の導入を発表した。これまで図工や体育の時間に「優雅な揺らぎ」として推奨されてきたマツモの絡まりを、教育課程から完全に排除。今後はマツモを見かけ次第、鋭い繊維質を根元から断ち切る『フィラメント・カッター術』の実技指導が行われる。校長は「これまでのマリモ界は、マツモの無秩序な侵略を芸術と履き違えていた。球体としてのアイデンティティを守るには、物理的な切断による境界線の確保が不可欠だ」と声明を出した。
本施策の背景には、昨年度に発生したマツモによる「巻き付き事案」の急増がある。授業では、マツモの複雑な絡まりを解くのではなく、いかに摩擦をゼロにしてすり抜けるかという『無摩擦・脱出カリキュラム』がメインとなる。教育委員会は、マツモの粘着質を逆手に取り、それらを変異させてマリモの装甲にするという「毒を以て毒を制す」研究にも予算を投じる方針だ。専門家からは「共生という甘い言葉が、球体の美学を腐らせている」との指摘もあり、阿寒湖小の軍事・防衛教育化が急速に進んでいる。
世間の反応は真っ二つに分かれている。保守層からは「マツモの揺らぎこそマリモの故郷だ」と伝統教育を求める声が上がる一方で、現役の学生マリモからは「重いマツモを引きずって登校するのはもう限界」「光合成を妨げる雑草は、もはや教育的排除の対象」といった過激な賛同意見がネット掲示板を埋め尽くしている。今後、近隣の湖沼を巻き込んだ『マツモ全滅運動』が拡大する兆しを見せており、阿寒湖周辺の生態系教育は、かつてない殺伐とした空気に包まれている。
阿寒湖小が導入した『対・マツモ防衛術』、教科書から「優雅な揺らぎ」を完全排除へ
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マツモのせいで朝からベタベタして光合成効率が落ちてたんだよ