マリモ連邦政府は15日、国民の健康維持と「美しき静止」を目的として、全域におけるマリモの自転速度を毎分1回転以下に制限する「回転速度規制法」を可決した。近年の地球温暖化や水流の変化に伴い、一部の若年層マリモの間で過度な回転による高速スピンが流行。これが連邦全域で慢性的な「めまい」や「方向感覚の喪失」を招き、球体としてのアイデンティティを崩壊させるケースが続出していたためだ。政府は今回の措置により、国民が本来あるべき「沈黙の静寂」を取り戻すと強調している。
本法案の背景には、かつて美徳とされた「転がるほどに育つ」という格言の弊害がある。かつてのマリモ界では、回転こそが栄養摂取の要であったが、現代ではストリーミング配信やSNSの台頭により、「いかに速く、いかにスタイリッシュに回るか」を競う動画投稿が加熱していた。一部の過激なマリモは、遠心力によって内部の繊維をバラバラに解く「デコンストラクション・スピン」という危険行為に手を染めており、治安当局はこれを「自己破壊的形状崩壊」として厳しく監視していた。今後は自治体が設置する「静止監視カメラ」により、許可なく回転速度を上げた者は、即座に重石を乗せられるなどの罰則が科されることになる。
今回の規制に対し、連邦内では賛否両論が渦巻いている。伝統派の長老マリモたちは「ようやく美しい静寂が戻る」と歓迎の意を示しているが、回転を娯楽としてきた若手からは「我々の文化を奪うのか」「ただじっとしているだけが美徳ではない」と猛反発が起きている。また、回転を利用して移動していた「旅するマリモ」たちにとっては死活問題であり、今回の法改正は連邦の分断を加速させる恐れがあるとの指摘も多い。専門家は「回転速度はマリモの生存戦略そのものであり、これを取り締まるのは無理があるのではないか」と懸念を示している。
世間の反応は冷ややかだ。ネット掲示板では「重石をつけられるなんて時代遅れ」「回転こそが自由の証なのに」といった嘆きが投稿され、一部では深夜の湖底で秘密裏に回転する「闇スピン集会」の計画も噂されている。かつての「真球至上主義」による矯正に続く今回の規制は、マリモたちが求める「真の自由」とは何なのか、その根源を揺るがす大きな社会実験となりそうだ。
マリモ連邦、全土に「回転速度規制」を導入――過度なローテーションによる「めまい症」が社会問題化
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人生詰んだわ