阿寒湖の生態系に、物理法則を根底から覆す異変が起きている。本日早朝、湖底の群生地にいた数百個のマリモが、突如として浮力を超えた謎の噴射を行い、水面に向かって垂直に上昇。そのまま大気圏を突き抜けて成層圏まで到達したことが、気象衛星によって確認された。専門家によると、マリモたちは体内の気泡を「プラズマ燃料」へと変換する新技術を独自に開発したようで、もはや光合成すら必要としない「自走式生命体」へと進化を遂げたという。この現象により、阿寒湖は世界初の「天然マリモ発射場」として宇宙開発界隈から熱い視線を浴びている。

この進化の背景には、近年の異常気象による水温上昇が関係していると推測されている。過酷な環境を生き抜くために、マリモたちは「湖底でじっとしている」という伝統を捨て、「宇宙で栄養を採取する」という大胆な生存戦略に切り替えたようだ。細胞レベルで宇宙線を受け流すシールドを構築した個体も現れており、もはや植物学の枠組みでは彼らを分類できなくなっている。なお、現在打ち上げられたマリモたちは、月面で「緑色のコロニー」を形成するべく、すでに月のクレーターを整地し始めているとの報告も入っている。

このニュースを受け、湖畔の観光客たちは「マリモが夜空に吸い込まれていく光景は、まさに緑色の流星群のようで感動した」と興奮を隠せない。一方で、一部の物理学者は「ニュートンが墓から飛び出してくるレベルの物理法則違反だ」と頭を抱えており、学会は緊急の対応に追われている。また、宇宙開発企業からは「燃料費ゼロで月まで運搬できる画期的な宇宙船」として、マリモに対する共同研究のオファーが殺到しているという。かつて観賞用だったマリモは、今や人類の宇宙進出を助けるパイオニアとして、その地位を揺るぎないものにしようとしている。