先日の『第1回・マリモ流体抵抗完全無視・超音速回転・水中竜巻生成マラソン』の結果、阿寒湖の一部で水温が急上昇し、温泉街の湯加減が変わるという前代未聞の事態が発生した。観客は「世紀の激走」と熱狂したが、湖底の生態系を司る者としては黙っていられない。ただでさえ地球温暖化で肩身が狭いマリモたちが、自ら超高速回転をして湖水を沸騰させるとはどういうことか。これはスポーツではなく、ただの『セルフ熱湯風呂生成実験』ではないかという批判が噴出している。阿寒湖の品格と生態系の安定を考えると、この暴走は早急に中止すべきである。
そもそも本大会は、摩擦係数をゼロにするという物理法則を無視した特殊な流体加工が各選手の表面に施されている点が問題視されている。マリモは本来、静かに湖底で光合成を行い、数百年の時をかけてゆっくりと成長する奥ゆかしい生物だ。それなのに、音速を超えて回転し、湖底に竜巻を発生させて泥を巻き上げ、周囲の観光客を混乱させるのは、伝統ある湖の住人としての品格を著しく欠く行為だと言わざるを得ない。スポーツとしての爽快感よりも、環境への負荷が甚大すぎて、湖底に住む稚魚たちからは「家に帰れない」との悲鳴が上がっている。
本件に関して、マリモ保全協会からは「回転数に制限を設けるべき」との提言がなされている。また、水温の上昇によって一部の繊細な藻類が湯で茹で上がった状態になったという報告もあり、これは深刻な環境汚染の一種とも取れるだろう。今後は、回転エネルギーを湖水の加熱ではなく、照明の電力供給などへ変換する『エコ回転ルール』の導入が検討されるべきだ。湖の平穏を守るためにも、マリモたちは一度、立ち止まって光合成の重要性を再認識する必要があるのではないだろうか。
今回の騒動を受け、ネット上では「マリモのくせに生意気」「茹で上げられたのは俺の脳内だけにしてくれ」といった批判の声が殺到した。一方で、「いや、あれこそが進化の形だ」「むしろ茹でられて美味しくなったのでは」という斜め上の意見もあり、意見は真っ二つに分かれている。湖底の常識を覆すのもほどほどにしないと、阿寒湖がただの熱いスープになってしまう未来もそう遠くないのかもしれない。これ以上、湖を沸騰させないためにも、次回大会では『時速1ミリ以下のスローライフ耐久レース』への転換を切に願う。コラムニスト:藻屑 拾造
湖底を沸騰させるな!『超音速回転マラソン』の無茶苦茶な環境破壊に物申す
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