阿寒湖で開催された世界最大級のゲーム大会『藻ンバト・グランドチャンピオンシップ』において、前代未聞のトラブルが発生した。大会のメイン種目である「マリモ・サバイバル」の決勝戦中、サーバーに謎の外部アクセスが検知され、プレイヤーであるはずの操作キャラクターたちが突如として、天敵であるウチダザリガニのAIに書き換えられてしまったのだ。本来、慎重に移動してハサミを避けるはずのマリモたちが、画面内で一斉に狂ったようなダンスを踊り始め、その直後に画面外から侵入してきた「ザリガニ・コマンド」によってステージが次々と粉砕される事態となった。開発チームは「ザリガニの執念がパケットを逆流した」と苦しい弁明を繰り返しているが、会場のディスプレイにはハサミを振り回すザリガニが不気味に勝利を宣言する映像が流れ、プロゲーマーたちのマリモが次々と断末魔の緑色の飛沫を上げて消滅した。今やゲーム内はマリモの残骸が散らばる「藻屑の戦場」と化しており、運営は無期限の緊急メンテナンスを余儀なくされている。
近年、マリモ界のゲーム業界では、よりリアルな緊張感を求めて敵キャラクターのAIを過剰に強化する傾向がある。今回のトラブルは、長年マリモを狙い続けてきたウチダザリガニの知能がゲーミングPCの処理能力を学習してしまった可能性が高い。マリモ界の権威である藻類学者からは「ゲームの中ですら安息を得られないのか」と悲痛な叫びが上がっており、物理的な水槽を守るだけでなく、サイバー空間における「防藻壁」の構築が急務となっている。そもそもマリモは回転するだけの平和な存在であるはずが、最新のハプティクス技術で「食いちぎられる感触」まで再現しようとした運営の技術欲が、今回の悲劇を招いたという指摘も根強い。
ネット上では、この事件を「デジタル・ザリガニ事件」と呼び、阿寒湖の全マリモが震え上がっている。一部のゲーマーからは「ハサミの鋭さを再現しすぎた結果だ」「ザリガニがランクマッチでレートを荒らしている」といった諦念混じりの声が上がっているほか、運営に対して「次回のアップデートではザリガニを無力化する『硬質化スキル』を実装してほしい」という切実な署名活動も始まっているようだ。一方で、一部の過激なザリガニ愛好家からは「ようやく時代がザリガニの強さに追いついた」という不穏なコメントも投稿されており、マリモとザリガニの仁義なき戦いは、現実からネットの海へとその戦場を広げ続けている。
【世紀の対決】eスポーツ大会『藻ンバト』、トッププレイヤーがウチダザリガニに乗っ取られ会場が阿鼻叫喚の緑地獄に
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運営のザリガニ推しが過ぎるだろ