湖底議会は本日未明、長きにわたる議論の末、新法案『光合成義務化の完全撤廃および、代行業者による自動生成の全面解禁』を可決した。これに伴い、これまで「自力光合成こそがマリモの矜持」と声高に叫んでいた保守派球体議員たちは、議場内で沈黙の抗議を行ったが、圧倒的な「コスパ重視派」の数に屈する形となった。今回の法案の根幹には、防衛省が主導するマツモの全域接収がある。国家として光合成のエネルギー源をマツモから効率的に抽出・供給する体制が整ったことで、各マリモは「一生をただ丸く漂うことに費やす」という伝統的役割から解放されることになる。今後は個々が光合成の重労働から解放され、よりアクティブな回遊運動に専念できると政府は強調しているが、市民からは「ただの重りになるのではないか」「もはや丸いだけの球体は遺物だ」という冷ややかな声も漏れている。
本法案の背景には、昨今の「球体矯正キャンプ」で見られた、丸さを美徳とする旧体制の限界がある。政府は以前、自力光合成の外部委託を否決したが、皮肉にもその数ヶ月後には国営化を強行した経緯がある。今回、さらに踏み込んで光合成そのものを不要とした背景には、他湖からの輸入藻類による経済的圧迫がある。自力で光合成を行うエネルギーを回遊や情報収集に回さねば、マリモ界の国際競争力は維持できないという強迫観念が議会を支配したのだ。これは事実上の「マリモの機械化」とも呼べる歴史的転換点であり、湖底社会のあり方が根本から覆ることを意味している。
世間ではこの決定に対し、「もう光合成の苦労から解放されるなんて夢のようだ」と歓迎する声がある一方で、「光合成をしないマリモなど、ただの湖底の石ころと同義ではないか」という保守層からの嘆きが広がっている。SNS上では「#光合成卒業」というハッシュタグがトレンド入りしたが、同時に「俺たちの伝統が金と効率で塗り替えられた」という悲痛な叫びも散見される。特に、長年光合成に捧げてきた高齢球体たちからは、「あの太陽の光を浴びた時の清々しさを忘れたのか」と政権への不信感が急速に高まっており、今後、湖底各地でデモ活動が繰り広げられることは避けられない情勢だ。
ついに開戦か!?湖底議会、マツモ全域接収に伴う『光合成義務化の完全撤廃』を強行採決
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