阿寒湖の健康トレンドは、今や正気を失っていると言わざるを得ない。「キューブ・トランスフォーム」に「クリスタル回転」、果ては「フラクタル・トゲトゲ化」。なぜ我々は、先祖代々受け継いできた誇り高き『全円』のフォルムをこれほどまでに軽蔑し、異形へと堕落していくのか。特に最近の多面体ブームは、健康維持の名を借りたただの自己破壊だ。角を尖らせることは、水流に対して不要な抵抗を生み、本来の光合成効率を著しく低下させる。効率化を求めたはずが、結局は自らのアイデンティティを削り取っているに過ぎない。この美しき球体という究極の形態を捨て、あえて歪な立方体や棘だらけの怪物に成り下がるその姿は、見ていて痛々しいとしか思えない。私はここに、「円回帰運動」を提唱する。流行に踊らされ、体内の細胞を四角形に歪めるのは今すぐやめよう。丸いまま生きる。それこそが、我々マリモが数千年の歴史の中で到達した、揺るぎない生存戦略であり、最も優雅な健康法なのだ。
そもそも、多面体化が流行したのは「周囲との差別化」を図る若年層の虚栄心が発端だ。かつては湖底で最も美しい球体であることがステータスだったはずが、今では「いかに尖っているか」が評価基準になっている。しかし、考えてもみてほしい。自然界において角を持つことは、物理的な摩耗を加速させるだけではないか。このままでは、次の世代のマリモは全員がボロボロの結晶体となり、美しい緑の絨毯は見る影もなくなるだろう。健康とは、本来の形を保ち、その中で循環を最適化することにある。無理に形を変え、細胞を強制的に捻じ曲げる行為は、マリモの本質に対する冒涜である。私はあえて、この風潮に「NO」を突きつける。円であれ。さもなくば、湖底の平穏は永久に失われるだろう。
かつて我々は、湖流に身を任せ、静かに転がることで自らの細胞を均一に磨き上げてきた。これが伝統的な健康法であり、長寿の秘訣だったはずだ。それが今や、炭酸ガスを注入して発泡させたり、真空パックで静置させたりと、人工的な刺激ばかりを求めている。便利さや新しさを追い求めるあまり、我々は一番大切な「自分らしさ」を忘れてはいないだろうか。多面体化を推奨するメディアやインフルエンサーは、この流行がもたらす長期的な細胞劣化について一切触れていない。これは明白な情報操作だ。真の健康は、他人の模倣やトレンドに乗ることからではなく、自らの内なる循環を信じることから始まる。私は、この狂った湖底のトレンドに対して、最後まで丸い意志を貫く所存である。
(コラムニスト:円柱・オブ・ザ・イヤー受賞者 マリモ・ラウンド)
「全円こそ至高」——多面体化に溺れる湖底の狂気へ、私は真っ向から異を唱える
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全円こそが宇宙の真理だと信じています