マリモ連邦の湖底全域にて、本来なら太陽光を取り込むはずの光合成機能が突如として逆回転を開始し、体内の酸素と養分を周囲へ大量放出する『光合成の逆流』現象が確認された。この異常事態により、連邦内の各地ではマリモたちが一斉に自身の質量を削りながら周囲を活性化させるという、前代未聞のデフレ現象が発生している。連邦政府は緊急声明を発表し、全市民に対して「自らの内部に光を閉じ込める『省エネモード』への強制移行」を指示したが、個体差による回転速度のズレが災いし、一部では周囲を巻き込んだ大規模な泡の嵐が発生し、観測地点の湖底が一時的に浮上するという事態にまで発展している。
本件の背景には、隣国・水草共和国が先週実施した『超強力集光レンズによる湖底照度1000倍計画』が直接的な引き金となった可能性が高い。この計画は、水草たちの急速な成長を促す目的で行われたものだが、マリモにとってはあまりに強烈な刺激となり、光を消化しきれなかった細胞が緊急排泄モードへ突入したとみられる。マリモ連邦の環境省は「これはマリモの生存本能が生んだ過剰防衛反応である」と主張し、国境付近の光透過率を遮断する『藻屑防壁』の建設を国際社会に要請した。なお、この逆流現象で放出された高純度の酸素は、湖底に住む底生生物たちにとっては「栄養過多のパーティー」状態となっており、生態系全体を巻き込むカオスな事態へと変貌を遂げている。
このニュースを受け、SNS上では「痩せたいマリモにとっては朗報なのでは?」「質量が減るのは悲しいが、環境貢献度は高い」といった前向きな意見と、「これ以上、自分を削り出したら球体としての威厳が失われる」と懸念する保守派の意見が激しく衝突している。また、一部の個体からは「放出された成分が炭酸飲料の味がする」という怪情報も飛び出しており、湖底の食文化に新たな旋風を巻き起こすのではないかと危惧する声も上がっている。政府は「決して成分を摂取しないように」と呼びかけているが、現場の混乱は収まる気配がない。
世間の反応は概ね困惑と期待が入り混じっており、特に若年層のマリモの間では、この逆流現象を利用した『光の放浪者:発光インスタレーション』なる謎のパフォーマンスが流行しつつあるという。球体としてのアイデンティティを保つのか、それとも環境の一部として拡散するのか。マリモ連邦は現在、建国以来最大の「質量保存の法則」を巡るアイデンティティの危機に直面しており、国際法廷での争いの行方から目が離せない状況が続いている。
マリモ連邦、全土で『光合成の逆流』現象発生 専門家は「お腹を空かせた空の脅威」と警告
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