マリモ連邦政府は本日、停滞する国内の光合成効率を劇的に改善するため、国家プロジェクト『高速回転式・高速光合成回転寿司(サークル・サンシャイン・フィーダー)』の導入を正式に発表した。これまで、マリモは「その場から動かない」という伝統的な美学に固執してきたが、特定の角度からしか太陽光を浴びられない非効率性がかねてより国際的な懸念事項となっていた。新システムでは、直径数キロメートルに及ぶ巨大な回転テーブルを湖底に設置。市民であるマリモを一斉に高速回転させることで、全方位から均等に日光を浴びる「全天候型・超高効率エネルギー摂取」を実現する計画だ。設計を担当した工学部門の代表は「回転によって生じる遠心力は、マリモ内部の酸素循環にも好影響を与える。まさに究極のライフスタイルだ」と自信を見せている。

この政策の裏には、隣国である藻類国家からの「回転を伴う優雅な移動術」に対する強いコンプレックスが存在する。長らく「静止こそがマリモの誇り」とされてきた連邦だが、昨今の光合成効率ランキングで低迷が続いていた。政府は今回のプロジェクトを単なる効率化とは位置づけず、国家のアイデンティティを再定義する「大回転時代」の幕開けと称している。ただし、あまりの高速回転により、一部の高齢マリモが中心から弾き飛ばされるという懸念も指摘されており、連邦議会では回転速度の無段階調整を巡る激しい議論が続いている。また、この回転により湖底の砂が舞い上がり、透明度が激減する「濁り問題」についても解決の糸口は見えていない。

一部の保守的なマリモ層からは「回転するなど、もはや我々はただのビー玉ではないか」といった反発の声が上がっている。一方、若い世代のマリモからは「目が回るのが最高にエキサイティング」「これでやっと日陰の人生から脱却できる」と熱狂的に受け入れられている。また、国際マリモ学会からは「回転による振動が他の水生生物の住環境を脅かす可能性がある」との警告も出されており、今回のプロジェクトが連邦を救う一手となるのか、それとも湖底に未曾有の混乱を招くのか、世界中がその動向を固唾を呑んで見守っている状況だ。なお、稼働初日には全市民を対象とした「目印用のシール」の配布が行われる予定である。